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クラシック・アルバムガイド

Cluster & Eno

Cluster & Eno · 1977年 · クラウトロック/電子音楽/アンビエント

1977年6月に録音され、SkyからSKY 010として発売された『Cluster & Eno』は、Brian Eno、Dieter Moebius、Hans-Joachim Roedeliusによる全9曲の器楽共作で、Conny Plankが共同で制作と録音を担った。

1977年発売共同作曲による全9曲Sky SKY 010
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作品情報

概要

アーティスト
Cluster & Brian Eno
中心作曲者
Eno、Moebius、Roedelius
原盤収録曲
9曲
プロデューサー/録音技師
Conny Plank
ベース客演
『Ho Renomo』にHolger Czukay
次作
After the Heat

重要な理由

3つの電子音楽的個性が輪郭を失わず出会う

『Cluster & Eno』では、全9曲を通してBrian EnoがMoebius、Roedeliusと対等な作曲家として扱われる。この協働は外部からの制作依頼として始まったのではなく、EnoとHarmoniaの以前の交流から育った。Conny Plankのスタジオは、異なるシンセサイザーの感覚が一様にならず共存できる共有空間を提供する。短い曲々は、ピアノのような親密さ、暗く加工されたギター、漂う電子和音、厚みある合奏の質感を交互に見せる。

Holger Czukay、Okko Bekker、Asmus Tietchensは隠れたメンバーではなく、資料で確認できる限定的な客演としてのみ登場する。音楽は静かだが感情は具体的で、ためらい、沈黙、完全には整えない音程を使い、装飾的な背景音へ収まることを拒む。次作『After the Heat』には歌があり名義も異なるが、その特徴を全編器楽の本作へ遡って当てはめてはならない。3人の中心人物はすでに成熟した電子音楽の実践を持っており、本作の意義は起源神話ではなく協働そのものにある。

1977年6月

EnoがPlankのスタジオでForstの仲間と再会

EnoはHarmoniaの音楽を公に称賛し、1976年にMoebius、Roedelius、Michael RotherとForstでセッションを行った。その録音は1990年代に『Tracks and Traces』として出るまで未発表だった。Harmoniaの活動期が終わると、MoebiusとRoedeliusは『Sowiesoso』でClusterへ戻った。Enoは1977年6月に再び2人と合流し、今度はConny Plankのスタジオで録音した。

PlankはCluster自身の積極的な制作参加を得ながら、プロデュースと録音を担った。Sky Recordsは1977年後半に『Cluster & Eno』をSKY 010として発売した。アルバムは3人共作の9曲を収め、原盤ではA面4曲、B面5曲に分かれる。この協働から生まれた別の素材は、1978年にEno Moebius Roedelius名義の『After the Heat』として発表された。

3人と客演

作曲する3人と、役割を限定した3人の客演

Brian Enoシンセサイザー、電子楽器、作曲
Dieter Moebiusシンセサイザー、電子楽器、作曲
Hans-Joachim Roedeliusシンセサイザー、鍵盤、作曲
Conny Plankプロデュース、録音、音響制作、カヴァー・デザイン
Holger Czukay『Ho Renomo』でベース
Okko Bekker『One』でギターと効果音
Asmus Tietchens『One』でシンセサイザー
Josh Kramer録音助手

Enoはシンセサイザーと持続する色彩への関心を持ち込むが、本作を伴奏付きのEnoのソロ・アンビエント作とみなすのは正しくない。Moebiusは、滑らかな表面へ落ち着きそうな箇所に粒立ち、不規則な動き、硬い電子音の縁を加える。Roedeliusはピアノのようなフレーズ、間、叙情的な輪郭を3人の共有空間へ運ぶ。9曲すべてが3人の共同作曲とされ、各曲を一人の主導へ根拠なく割り振ることを許さない。

Plankは重なり合う鍵盤と加工楽器の明瞭さを守りながら、作品全体の音作りを支える。Czukayのベースは『Ho Renomo』だけで、アルバム全体へ拡大解釈すべきではない。BekkerとTietchensは『One』に参加し、密度の高い客演の質感によって小編成の曲々と区別される。オリジナルの曲目には歌手の記載も歌声もない。

器楽による環境音

アンビエント空間にも手触りとためらいが満ちる

沈黙は何も起きない約束ではなく、フレーズ間を測る空間として使われる。シンセサイザーの音は柔らかな立ち上がりで入ることが多く、和声の変化が光の移ろいのように感じられる。ピアノを思わせる線は、電子音の場にも指先の感触と脆さを残す。加工ギターは通常の弦楽器というより、石、弓でこする音、遠い機械のように響く。

Czukayのベースが冒頭曲に、他では珍しい地に足のついた深さを与える。『One』は客演によって、ざらつく効果音と重なる持続音へ広がる。遅いテンポは、すべてを安らぎへ変えることなく、憂いと不確かさを許す。A面4曲・B面5曲の設計は、合奏の広がりから、次第に私的な小品へ進む。

全9曲ガイド

色彩、沈黙、緩やかな動きを探る9つの習作

01

Ho Renomo

冒頭曲は華々しさではなく広がりによって協働を示す。Holger Czukayの控えめなベースが、浮遊する鍵盤とシタール風または加工されたギターの色彩に重みを加える。作曲名義はEno、Moebius、Roedeliusの3人であり、独奏の見せ場ではなく、交渉して作られた質感として聴くべき曲だ。約5分の流れには、全体が漂い進む中でも各層が個別に残る余地がある。

02

Schöne Hände

『Beautiful Hands』は規模を絞り、簡潔なきらめきへ変える。環のような鍵盤の色彩と静かな電子音の動きが、実際の身振りが見えなくても触覚を強調する。題名は歌詞上の主題を加えずに機械を人間的にする。約3分という長さで、未完成な橋渡しではなく、繊細さを探る一つの完成形となる。

03

Steinsame

ゆっくりした加工ギターの音型が暗いシンセサイザー和音の上に置かれ、『Stone Seed』へ独特の重みを与える。題名は硬さと眠る成長を組み合わせ、反復する身振りが固定されながら開く可能性も持つ曲の姿に重なる。雰囲気は陰鬱だが、重なった音色が静止を空白へ変えることはない。

04

Wehrmut

『Wehrmut』はシンセサイザーの動きを、ほとんど宙づりになるまで遅くしてA面を閉じる。題名は憂愁を意味し、和声は物語を描写せずにその感情を支える。長い立ち上がりと減衰によって、和音は鳴った後も感情的に働き続ける。後年の一部データは本曲と『Für Luise』を入れ替えるが、オリジナルLPでは『Wehrmut』が4曲目である。

05

Mit Simaen

B面冒頭の90秒の小品は、音符と同じほど反復する沈黙に形作られた、ピアノ風の練習曲だ。間が身振りを小島のように分け、指先の感触と減衰をむき出しにする。題名は物語上の指示ではなく献辞を思わせる言葉である。簡潔な規模が、『Wehrmut』の持続する空間の後で耳を整える。

06

Selange

『Selange』は、わずかに不安定な、よろめくような鍵盤の歩みで進み、反復音型の緊張を保つ。3人は確かなダンス拍にも完全な浮遊にも落ち着かない。音域が変わるたび、電子音のフレーズが少し角度を変えて前の言葉へ答えるような会話性が生まれる。

07

Die Bunge

よりざらついた電子音の表面が、『Die Bunge』に小さく凝縮された動きを与える。脈動と持続音は重なっても、馴染みあるリズム隊にはまとまらない。珍しい題名には説明がなく、作品の個性は翻訳された筋書きではなく音に委ねられる。空白を少しずつ減らし、『One』の拡大した密度を準備する。

08

One

B面で最も長い曲は、中心の3人にOkko Bekkerのギターと効果音、Asmus Tietchensのシンセサイザーを加える。ざらついた細部、持続音、重なる音の立ち上がりが、先行する小品より忙しい環境を作る。簡素な英語題は独奏を意味せず、本作で最も人数の多い曲に付けられている。約6分の展開は、合奏規模の探究へ最も明確に戻る場面だ。

09

Für Luise

『Für Luise』は抑制された献辞でアルバムを閉じる。穏やかな旋律と周囲の電子音の空気が、『One』の後で再び親密な規模へ戻す。総括的な大団円を避け、音の間隔と色合いに愛情を宿す。原資料では9曲目であり、4曲目へ移すコンピレーション資料によってLPの曲順を定義し直すべきではない。

小さな像

手、石、憂愁、私的な献辞

曲名は一つの物語の章ではなく、小さな像や献辞として働く。手、石、種は、触覚、物質の抵抗、成長の可能性を結ぶ。『Wehrmut』は憂愁を直接名指すが、音楽はその感情を静かで未解決なまま保つ。『Mit Simaen』と『Für Luise』は、個人的な人間関係を示唆しながら伝記的物語を明かさない。

『One』は数字上の一体性を、本作で最も大きな合奏へ変える。曲順にはドイツ語題と、造語または国際的に響く言葉が共存する。歌詞はなく、連想を一つに固定しない。最も強い構想は協働そのものであり、異なる音楽的個性が消えずに空間を共有する。

Sky SKY 010

Clusterのマイクが空へ耳を澄ます

Sky Recordsは1977年に本作をSKY 010として発売した。ジャケットは開けた空と雲を背景にマイクを置き、演奏者の肖像ではなく、注意深く音を記録する行為を視覚化する。作品資料ではClusterがカヴァー・アート、Plankがカヴァー・デザインを担当したとされる。A面に4曲、B面に5曲を収める。

装丁の空気と距離感は、静かな信号と環境的な空間から成る音楽によく合う。後年のCDには、オリジナルLPにはない曲順表記の誤りを含むものがある。Bureau B版は本作をSkyの作品系譜へ改めて結び直した。『After the Heat』は題名、名義、曲目が別であり、この作品へ組み込んではならない。

最初の共同作

1977年6月のセッションから生まれた最初のアルバム

『Cluster & Eno』は1977年、全9曲のSky Records作品として登場した。ドイツ原盤の品番はSKY 010。演奏時間は約36分で、全曲がEno、Moebius、Roedeliusの共同作曲とされる。

本作は『Sowiesoso』の後、『After the Heat』の前に発表された。批評では感情の豊かさと、目立たない背景音だけに徹することへの拒絶が評価されてきた。後年の重要性へ、裏付けのないチャート順位や売上を付け足してはいない。題名はClusterとEnoを並列し、制作者と依頼者ではなく協働であることを正確に伝える。

アンビエントの対話

『Music for Airports』の下ではなく隣にある対話

本作はClusterのForst時代の温かさと、Enoが次第に明確化したアンビエントの実践をつなぐ重要な環である。『Mit Simaen』のむき出しのピアノ風音符と間は、Enoが後に深める関心を予告するが、Clusterをその起源や伴奏者にするものではない。MoebiusのざらつきとRoedeliusの叙情的な抑制が、共有する音を一般化された一つの環境音へ溶かさない。Plankの制作は、低密度の音楽にも深さと出来事を保てることを示す。

Czukay、Bekker、Tietchensは選ばれた2曲だけを広げ、企画をスーパーグループの見せ場には変えない。『After the Heat』は歌と新しい名義を加え、6月の共同制作に複数の形があったことを示した。現代のアンビエント聴取者はEno経由で本作へ近づくことが多いが、その方法はClusterと切り離せない。遺産は協働の均衡、つまり誰も背景へ消えない静かな音楽にある。

曲順上の注意

『Wehrmut』と『Für Luise』の原盤位置を守る

1977年オリジナルLPSKY 010。『Wehrmut』が4曲目、『Für Luise』が9曲目。
客演の範囲Czukayは『Ho Renomo』、BekkerとTietchensは『One』に参加。
分類全9曲が器楽曲。後の『After the Heat』の歌は本作に含めない。

正規の曲目は全9曲で、『Wehrmut』の後が面の切れ目となる。一部ボックス版の資料は『Wehrmut』と『Für Luise』を入れ替えたり、表示時間を変えたりしている。Roedeliusの資料庫が保存するSky原盤の曲順を用いたい。

全曲がEno、Moebius、Roedeliusの共同作曲で、客演クレジットは曲ごとに限定される。歌はなく、器楽作品という分類が正しい。『After the Heat』は1978年の別アルバムであり、ボーナス曲的な続編ではない。

試聴の順路

個々の特徴を探す前に3人の音として聴く

  1. まず『Ho Renomo』のCzukayのベースを軸に聴く。
  2. 『Schöne Hände』のきらめきと『Steinsame』の重みを比べる。
  3. 『Wehrmut』でA面を終えるまで止めずに聴く。
  4. 『Mit Simaen』では沈黙を構成として聴く。
  5. 『Selange』から『Die Bunge』へ密度が増す過程を追う。
  6. 『One』で加わるギターとシンセサイザーの動きを聴き分ける。
  7. 意図された静かな献辞『Für Luise』で締めくくる。

調査資料

出典と参考資料

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