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クラシック・アルバムガイド

Grape Jam

Moby Grape · 1968年 · サイケデリック・ロック

Columbiaが1968年4月に『Wow』の別ジャケット付き同伴作として発売した『Grape Jam』は、ニューヨーク録音の全5曲スタジオ作である。Moby Grapeの半即興ブルース演奏に、Al Kooper、Mike Bloomfield、Michael Hayworthが特定の曲で参加した。

1968年4月発売全5曲のスタジオ・ジャム作Columbia MGS 1
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作品

基本情報

アーティスト
Moby Grape
発売
April 1968
アルバム
『Wow』の独立同伴作
オリジナル曲数
5曲
レーベル
Columbia MGS 1
ゲスト
Al Kooper, Mike Bloomfield, Michael Hayworth

重要な理由

作曲を止め、反射神経を露わにする作曲者たち

『Grape Jam』は、32分のデビュー作が厳格に制御していた能力を切り出す。Moby Grapeは簡潔な曲形式の指示なしでも、グルーヴを保ち、独奏空間を譲り合い、強度を変えられた。

歴史的に異例なのは、Columbiaが緩い演奏を数曲『Wow』へ足しただけではないことだ。全5曲の別LPをMGS 1としてプレスし、セット販売の中でも独立ジャケットを与えた。

『Wow』との関係は続編ではなく補完である。『Wow』は構築された曲、管弦編曲、効果、パロディを前面へ出し、『Grape Jam』は長い時間の中で奏者が互いを見て応える過程を示す。

ゲスト参加は明確だ。Al KooperはBlack Currant Jam、Mike BloomfieldはMarmaladeでピアノを弾く。異なるタッチが編成を変えるが、作品全体を有名人の競演にはしない。

この5演奏の原セッション資料にPeter Lewisは載らない。そのためJerry Millerが中心ギターを担い、Bob Mosleyのベース、Don Stevensonのドラム、曲ごとに変わるピアノまたはSpenceのパートと向き合う。

NeverとThe Lakeにより全編器楽作にはならない。Mosleyのブルース歌唱が冒頭へ作者の感情軸を与え、Michael Hayworthの声と言葉が終曲をサイケデリックな音響詩へ向ける。

本作は即興性の限界も示す。反復は注意を深めることも漂流を露呈することもあり、その両方を聴くことに意味がある。編集による保護が薄く、グループの判断が露出する点に価値がある。

ニューヨーク、1968年

ニューヨークのスタジオ時間が独立同伴LPになる

オリジナル5演奏は、『Wow』も生んだ広い録音期間中の1968年1月16日から2月13日にニューヨークで録音された。

David Rubinsonがプロデュースし、Don PuluseとGlen Kolotkinがエンジニアとして記載された。Matthew Katzはディレクション、Jim Marshallは写真を担当した。

演奏の中核はギターのJerry Miller、ベースと歌のBob Mosley、ドラムのDon Stevenson、選択的にギターまたはピアノを弾くSkip Spenceである。原盤5曲の参加者一覧にPeter Lewisはいない。

KooperとBloomfieldは同じニューヨーク音楽圏にいたが、本LPでの役割は鍵盤である。KooperはBlack Currant Jam、BloomfieldはMarmaladeを担当した。

Columbiaは『Grape Jam』を『Wow』と組み、通常の1枚組LPより1ドル高いだけの2枚セットとして宣伝した。別々のジャケットと番号が廉価企画内でも各作品の個性を保った。

オリジナルA面はNever、Boysenberry Jam、Black Currant Jam。B面は14分のMarmaladeにThe Lakeが続く。

2007年拡張版はGrape Jam #2、Grape Jam #9、Bags’ Grooveを追加した。セッション活動を広げる資料だが、1968年アルバムの終点より後に置かれる。

中核奏者とゲスト

縮小した中核と二人の客演ピアニスト

Jerry Miller原盤全編のリード・ギター
Bob MosleyNeverでベースとリード・ヴォーカル
Don Stevensonドラム
Skip Spence一部の原盤演奏でギターまたはピアノ
Al KooperBlack Currant Jamでピアノ
Mike BloomfieldMarmaladeでピアノ
Michael HayworthThe Lakeの言葉と声
David Rubinsonプロデューサー
Don Puluse and Glen Kolotkin録音技術

Millerは異例に大きな旋律上の責任を負う。デビュー作の交替する3ギターがないため、リフを定め、ピアノへ応答し、独奏の速度を整え、アンサンブルが圧力を増減する時を示す。

Mosleyのベースは和声の地図となる。器楽ジャムで反復し、調整し、ときに周期へ逆らい、形式を溶かさずMillerとピアノへ自由を与える。

Stevensonは安定した拍の内側で時間を伸縮させる。シンバル密度、スネアのアクセント、アタック変化が、ヴァースやコーラスの合図なしに転換を認識させる。

資料上のSpence参加は全面的でなく限定的だ。Neverのギター参加は範囲が明確だが、Boysenberry Jamの鍵盤奏者は曲別資料の確度が低いため本ガイドでは特定しない。

Kooperは和音の句読点と線的なピアノ句でBlack Currant Jamへ入り、Millerへ直接応答する。二つの旋律楽器が同じブルース枠を別角度から試す対話に聞こえる。

Bloomfieldはギタリストとして名高いが、Marmaladeのクレジットはピアノ。この区別が重要で、ギターの声はMillerに留まり、Bloomfieldの鍵盤が第2即興線を担う。

Hayworthはゲストの役割を器楽の相手から言葉を運ぶ声へ変える。The Lakeは効果とアンサンブルの大気に彼の言葉と語りを置き、通常のブルース交換の外で終える。

Rubinsonの制作は長い演奏を尊重しつつ5曲を選び並べる。自発的な演奏は無制限のテープ放出ではなく、編集されたアルバム設計を通じて届く。

スタジオ条件下の即興

ブルース周期、その場の判断、持続時間の意味

反復する和声周期が共有語を素早く作るため、本作はブルース形式へ依存する。関心は絶え間ないコード変更でなく、タイミング、タッチ、音域、応答にある。

Neverは最も歌曲らしい演奏だ。Mosleyの声が節と感情方向を与え、ギターとリズム隊は周囲の空間を注釈に使う。

Boysenberry Jamは歌を除き、ピアノ、ギター、ベース、ドラムで緩く浮力のある交換を作る。6分という長さはMarmaladeに比べ簡潔な実演に感じられる。

Black Currant JamはKooperのピアノを軸に組織される。和音がグルーヴを厚くし、単音線がMillerへ挑み、休止が一瞬リズム隊を露出させる。

Marmaladeは片面の中心を持久力へ捧げる。BloomfieldのピアノとMillerのギターが前景を交替し、MosleyとStevensonが14分にわたる漸進変化を読み取れるものにする。

The Lakeは先行する器楽論理を拒む。声、効果、不安定な風景が確かなブルース周期に代わり、最後の4分を変性意識へ変える。

ゆえに原盤LPには明確な弧がある。歌入りブルース、中規模即興2曲、長い頂点、短いサイケデリックな余波である。

良いミックスはピアノのアタックやMillerの高音ギターを埋めず、低域の連続性を保つ必要がある。過度な明るさはジャムを実際以上に薄く単調にする。

これはコンサート記録でなくスタジオ作である。自発性は演奏方法から生まれるが、録音環境と最終選択は制御されている。

全曲ガイド

異なる機能を持つ5演奏

01

Never

Mosleyは反復句を持つスロー・ブルース歌唱で感情軸を置く。Millerの持続音ギターが応え、Spenceもギターで参加し、リズム隊は走らない。6分の形が作曲主体のMoby Grapeと同伴作の緩い方法を結び、言葉は導くが器楽応答がデビュー作以上の空間を占める。

02

Boysenberry Jam

最初の完全器楽ジャムは軽い動きを作る。鍵盤、Millerのギター、Mosleyのベース、Stevensonのドラムが反復枠を共有し、誰も前景を独占しない。ギターが短句から長い走句へ動き、鍵盤が和声中央を満たす。相互作用を露出する長さと明瞭な上昇・解放を保つ短さを兼ねる。

03

Black Currant Jam

Al KooperがSpenceに代わってピアノへ座り、会話を即座に変える。強い和音アタックと応答線がMillerへ積極的な相手を与え、ベースとドラムはブルース周期を固定する。作曲された橋でなく密度変化で発展し、ピアノが場を満たして退き、最後の推進を再構築する。A面を最も明瞭なゲスト対話で閉じる。

04

Marmalade

Mike Bloomfieldが14分のB面中心でピアノを弾き、Millerがギター即興を担う。両者が地平を交替で形作り、ときに重なり、ときにMosleyとStevensonを露出させる。長さそのものが配分を主題にし、句の記憶、強度の抑制、リズム隊の小調整が構造上の出来事となる。集団の持久力を最も徹底して試す曲だ。

05

The Lake

Michael Hayworthの言葉と声が、先行4曲のブルース基盤を破る音場へ入る。効果、変形した空間、断片的な合奏色が別の独奏交換でなくサイケデリックな終景を作る。短いが構想上は破壊的で、共有形式による交流後、言語が不安定な状態で戻る。LPを勝利でなく曖昧さに終わらせる。

五つの開かれた形式

自発性、持久力、風味、変形した言葉

果物の題名は即興を完成作の主張でなく風味の一族へ変える。ボイセンベリー、ブラックカラント、マーマレードは共有過程を認めつつ各演奏を区別する。

NeverはMosleyの歌で拒絶と持続を導入する。言葉が、器楽練習だけにも聞こえ得る形式へ感情的帰結を与える。

自発性は本作の支配理念だが、規律の欠如ではない。奏者は空間を残し、強弱の履歴を覚え、他者が方向を変える時を認識しなければならない。

Marmaladeでは持続時間が内容となる。14分の中で、自信、不確実さ、反復、回復が、物語歌詞による意味指定なしに生じる。

The Lakeは食物像から風景へ、器楽対話から提示された言葉へ移る。通常の意思疎通が歪んだ環境を示唆する。

ゲスト参加はバンドを消さず個性の問いを生む。Miller、Mosley、Stevensonが認識できる中心を保つからこそ、KooperとBloomfieldが2曲を変える。

本作の開放性は『Wow』の意図的な仮面とデビュー作の完成した小品に対照する。1968年の二作は、拡張への別々の答えとして構築と即興を示す。

未編集の瞬間がすべて同等に成功したとは主張しない。探している行為自体が聞こえる区間も、本作の正直さに含まれる。

Columbia MGS 1

『Wow』セット内の独立ジャケット

『Grape Jam』はJim Marshallの写真を用いた独自のColumbia MGS 1レーベルとジャケットを持った。『Wow』と物理的に結ばれながら別アルバムの個性を手放さなかった。

裏ジャケットは5曲を示し、『Wow』セッション周辺でバンドが演奏する間に捉えた音楽と説明した。この枠付けが制作過程を商品化した。

未開封の原盤では同伴作の仕組みが個々の曲情報以上に目立った。現代のデジタル一覧は曲目を統合または拡張し、その重点を逆転させることが多い。

果物ジャムの題名は即興、風味、気軽さを結ぶ。遊び心があるが正確で、固定レシピでなく相互作用により混ぜられた長い演奏である。

面替えは不可欠だ。A面の中規模3演奏がMarmalade中心のB面を準備し、その後The Lakeが環境を変える。

後年の『Wow/Grape Jam』統合ジャケットは再発の便宜を示す。原盤の別ジャケット、番号、全5曲順を上書きしてはならない。

April 1968

廉価な2枚目としての1968年4月

Columbiaは1968年4月、『Wow』セット内で『Grape Jam』を発売した。オリジナル5曲は約37分30秒。

1ドル追加の宣伝により、非常に異なる二作から購入者に選ばせず、即興LP一枚を特典として機能させた。

この戦略は『Wow』の構築曲とジャムを一つの大声明として評するよう促した。後年の批評にも境界を示さず両者を行き来するものがある。

評価は、演奏力を露わにするのか、簡潔な作曲という最大の長所を犠牲にするのかで分かれた。どちらも実際の形式差から始まる観察だ。

Never、Black Currant Jam、Marmaladeは歌または明確なゲスト交流があり最も注目された。Boysenberry JamとThe Lakeを含む原盤の弧は、名曲一覧より多彩だ。

半即興スタジオ作と分類するのが最適だ。ライブと呼べば方法と会場を混同し、全編器楽と呼べばNeverとThe Lakeを無視する。

同伴アルバム

歌曲の代用品ではなく、本質を明かす寄り道

『Grape Jam』は有名な簡潔さの保護を外したMoby Grapeの稀な姿を保存する。奏者の長所と限界が秒でなく分単位で聞こえる。

KooperとBloomfieldはセッションを、1960年代末のブルース基盤スタジオ協働文化へ結ぶ。注目すべき役割だが、作品を彼らの企画には変えない。

Millerの持続的な発想力が中心的遺産だ。空間が開けば、デビュー作のギター密度の多くを一つの主ギター声で作れることを示す。

MosleyとStevensonは反復を通じて存在感を増す。ジャムの見かけの自由が、時間を安全かつ応答的にするベースとドラムへ依存すると示す。

Super Sessionなど後続企画との関係は、直接原因という単純な主張でなく時代的文脈である。スタジオの出会いが長編作品として発売され得た瞬間に属する。

The Lakeは5曲を交換可能なブルース・ジャムにしない奇妙な終点として価値を得た。言葉と効果が記録の幅を広げる。

2007年の3追加曲は、はるかに多く録音されたことを示す。資料を強化すると同時に、1968年編集者が特定の5曲LPを選んだことを確かめる。

『Grape Jam』と『Wow』は各々を別に理解してから並べて聴くべきだ。一方は圧力下の構築、もう一方は簡潔な曲なしの相互作用を示す。

オリジナル構成

資料ジャム3曲より前の原盤5曲

MGS 1:The Lakeで終わる5演奏。
別々のジャケットと曲目を持つ2枚が、通常の1枚組LPより1ドル高い価格でセット販売された。
全8曲。原盤完結後に資料ジャム3曲が続く。

原盤は全5曲でThe Lakeで終わる。1968年構成を評価するときはGrape Jam #2の前で止める。『Wow』は同梱またはデジタル統合されても別の全12曲作。KooperはBlack Currant Jam、BloomfieldはMarmaladeでピアノを弾く。

HayworthはThe Lakeへ言葉と声を提供する。原盤5曲の資料にPeter Lewisはいない。2007年ボーナスBags’ Grooveの管楽器クレジットを原盤へ遡及させない。

Mosleyが長編を導く方法を聴くには十分なベース応答が不可欠。本作はスタジオ制作の半即興作でライブ盤ではない。配分を判断する際はMarmalade前の面替えを保つ。

聴き方の道筋

変化する鍵盤と歌の役割を追う

  1. 歌曲からジャムへの橋としてNeverから始める。
  2. Boysenberryの鍵盤音色を、Black Currantで資料確認されたKooperのピアノと比較する。
  3. Marmalade全編でMillerとリズム隊を追う。
  4. 客演ギターを期待せずBloomfieldのピアノ役に注目する。
  5. 最後にThe Lakeがブルース論理を覆すのを聴く。

調査経路

出典と参考資料

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