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クラシック・アルバムガイド

Ash Ra Tempel (1971)

Ash Ra Tempel · 1971年 · クラウトロック/スペース・ロック

1971年3月、ハンブルクのStar Studioで録音されたAsh Ra Tempelのセルフタイトル・デビュー作は、Ohrから発売された全2曲のLPです。A面に約20分の「Amboss」、B面に25分の「Traummaschine」を収め、Conny Plankがエンジニアを務めました。

1971年発売LP片面ずつの2作品Ohr OMM 56.013
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作品概要

基本情報

アーティスト
Ash Ra Tempel
アルバム
デビュー・スタジオアルバム
オリジナル収録曲
2曲
A面
Amboss
B面
Traummaschine
エンジニア
Conny Plank

重要性

パワー・トリオが見いだした、集団的持続の対極的な二形式

Ash Ra Tempelは様式の一貫性ではなく対比によってバンドを定義します。「Amboss」は集団即興を、増大する電気的圧力の約20分へ変えます。「Traummaschine」はさらに長い片面を使い、攻撃を浮遊する電子音、まばらな打楽器、声、ゆっくり変わるギター/ベースの色彩へ置き換えます。Manuel Göttsching、Hartmut Enke、Klaus Schulzeは形式への責任を共有。印刷された内部楽章表はなく、どちらの演奏も通常の組曲にはなりません。

Conny Plankのエンジニアリングは、低い音量の漂流から過負荷のアンサンブル頂点まで、広いダイナミックレンジを聴き取れる状態に保ちます。GöttschingとSchulzeの双方に電子音のクレジットがあり、作品の空気感を一人の隠れた鍵盤奏者へ帰すことはできません。Göttschingの歌唱参加も資料に記録されているため、言葉が構成の中心でなくても、作品全体を自動的に「Instrumental」と分類すべきではありません。打ちつける身体的推進と夢のような浮遊という対極の実践を、同じグループ像の対等な両半として示した点で重要です。

1971年3月

ベルリンの即興演奏家がハンブルクのスタジオへ入る

Manuel GöttschingとHartmut Enkeは、Klaus SchulzeとAsh Ra Tempelを結成する以前から共演していました。SchulzeはTangerine Dream初期の在籍後に加わり、ドラム、打楽器、電子音への関心を持ち込みます。3人組は短いスタジオ・シングル群を書くのではなく、リハーサルと長い即興を通じて発展しました。デビュー作は1971年3月、ハンブルクのStar Studioで録音されました。

Conny Plankがオリジナル2曲双方のエンジニアを担当。構造化されたリリース記録ではJames McRiffがプロデューサーにクレジットされます。後年の記述にはPlankの仕事をより広く表現するものもありますが、エンジニアという役割は一貫しています。Ohrは1971年、カタログ番号OMM 56.013でLPを発売。同年後半のツアー後、Schulzeはソロ活動へ進み、『Schwingungen』ではドラマーが替わり、ゲスト編成が用いられました。

オリジナル3人組

共有する電子音で拡張されたギター、ベース、ドラム

Manuel Göttschingギター、電子音、ヴォーカル
Hartmut EnkeGibsonエレクトリックベース
Klaus Schulzeドラム、打楽器、電子音
Conny Plankエンジニア
James McRiff構造化リリース記録上のプロデューサー
Ash Ra Tempel作曲と編曲
Star Studioハンブルクの録音場所
1971年3月資料で確認できる録音時期

Göttschingはギターをひとつのリード役に固定せず、リフ、持続音、ノイズ源、空間的信号として使います。電子音がギターの境界を広げ、資料で確認できる歌唱部分が、アルバム全体への誤った「Instrumental」タグを防ぎます。Enkeのベースは反復する中心を保つことも、即興内部でもうひとつの歪んだ運動声部になることもあります。Schulzeのドラムは固定されたヴァース/コーラス拍でなく、密度とアクセントによって推進力を生みます。

Schulzeの電子音はとりわけデビュー作の浮遊する面で重要で、後年のソロにおけるシンセサイザー技法と混同すべきではありません。Plankは楽器間の分離を保ちながら、過負荷を意図的な集団現象として成立させます。グループ名義の作曲クレジットは、無記名のGöttschingソロ企画ではなく、相互作用から構造の生まれる音楽と一致します。後年のAsh Ra Tempel/Ashraメンバーを、このオリジナル3人の演奏中核へ入れてはいけません。

電気的な力と浮遊

一方の面に衝撃、もう一方に浮遊

「Amboss」は個々のアタックを識別できる十分な空間から始まり、その後ギター、ベース、ドラムが質量を蓄積します。リズム隊は単にソロを支えるのでなく、EnkeとSchulzeがギターの動ける条件を絶えず変えます。歪みは構造的変数として増大し、音色の飽和が形式の一部になります。「Traummaschine」はアタックの頻度を下げ、減衰、電子音、ほとんどの沈黙へ大きな権限を与えます。

ギター音は前へ押すのでなく漂い、打楽器は孤立した出来事や遠い脈動として現れます。小さな声も、通常の歌詞主導歌曲ではなく、夢の面にある別の質感です。2作品は同じ楽器を共有しながら序列を反転。A面ではドラムが運動を支配し、B面では空間が知覚を支配します。したがってオリジナル盤の面の切れ目は、完結した二つの聴取状態を分けるため不可欠です。

二つの面のガイド

AmbossとTraummaschine

01

Amboss

ドイツ語の題は「金床」を意味し、A面は文字どおりの工場録音ではなく、反復する衝撃によってその像に値します。ギター、ベース、ドラムは識別できる力として始まり、歪みとリズムを分けにくい集団的表面へ押し進みます。Göttschingが20分間ただソロを弾くのではありません。フレーズはEnkeとSchulzeのつくる密度を試し、退き、変化した圧力下で戻ります。Plankの録音はすべての頂点を平坦化せず、上昇を聴き取らせます。即興形式ですが無定形ではなく、回帰するアタック、一時的な空地、再加速が、蓄積した身体的負荷によって終わりへ到達する完結した片面をつくります。

02

Traummaschine

「Dream Machine」はより長いB面を占め、「Amboss」の優先順位を反転させます。電子音、まばらなギター、ベースの共鳴、打楽器、小さな声の色彩が、通常の覚醒した注意より下で動くような機構をつくります。題名はSFの筋書きを与えず、技術と夢を結びます。出来事は稀だからこそ重要で、小さな脈動や音色の移動が場全体の方向を変えます。GöttschingとSchulzeが電子音のクレジットを共有し、Enkeのベースが浮遊へ身体的な床を与えます。A面の衝撃を再現して解決するのではなく、長い明け渡しによってアルバムを完成させ、3人の集団規律に力だけでなく抑制も含まれると証明します。

金床と夢

金床、夢、変容する注意

二つの題名は対立する像を確立します。金床は打撃を受け、夢の機械は変化した内的体験を生みます。「Amboss」は衝撃、摩擦、増大する密度によって物質的抵抗を聴かせます。「Traummaschine」は機械を目に見える産業でなく繊細な過程として扱います。夢は持続時間への注意を変え、孤立した音を重大なものに感じさせます。

アルバムは外向きの身体的な力から内向きの浮遊へ移ります。この進行は面順に対する編集上の読解であり、資料に記録された二人の登場人物の物語ではありません。両面が扱うのは変容です。個々の奏者が集団的質量、あるいは共有する空気になります。バンド名とアルバム名は同じままで、ひとつの説明的コンセプトなしに二つの極がAsh Ra Tempelを定義します。

Ohr折り畳みジャケット

バンド名を中心に構成されたOhrの折り畳みオブジェ

OhrのオリジナルLPは標準的な一枚袖ではなく、精巧な折り畳み構造を用います。Ohrレーベルの耳の意匠が、この物体をRolf-Ulrich Kaiserの実験的カタログへ結びます。パッケージはアルバムを開くこと自体を、内部の完結した二つの面体験にふさわしい身体的行為にします。バンド名と作品名が同一のため、新しい個性を告げる責任をデザインが担います。

各曲が片面全体を占めるため、二つの題名は通常以上の視覚空間をもって提示できます。後年のジュエルケースCDはアートの一部を再現しても、同じ折り畳み規模を保てません。現代の正規アナログ盤はオリジナルの物理構造の要素を復元します。カヴァー違いを別曲の証拠として扱ってはならず、正規構成は「Amboss」と「Traummaschine」のままです。

デビューアルバム

妥協のない二つの面が1971年に登場

Ohrは1971年、3人組のデビュー作として『Ash Ra Tempel』を発売しました。ドイツ・オリジナル盤のカタログ番号はOMM 56.013。両作品は同じ1971年3月のハンブルク録音期に制作されました。オリジナル構成には短いシングル規模の入口がありません。

根拠のないチャート順位や正確な販売総数はここでは示しません。評価はサイケデリック、即興、電子的なドイツ音楽に関心をもつ聴き手を通じて育ちました。その後のSchulzeのソロ活動とGöttschingの仕事が、デビュー作への回顧的な注目を高めました。『Schwingungen』ではEnkeとGöttschingが続投しますが、ドラマーが替わり、ゲスト陣が広がります。

初期の画期

宇宙志向のギター音楽に残る強固な基盤

本作はスペース・ロックの基礎的作品として頻繁に扱われますが、二つの面はどの単一ジャンル名も越えます。「Amboss」は作曲されたリフの連続ではなく、アンサンブルの上昇によって生まれるギター強度の模型を提示。「Traummaschine」はロック3人組が持続する電子/音響空間をつくれると示しました。密集部分でもダイナミクスの対比が生き残るため、Plankのエンジニアリングは作品の持続的な影響の中心です。

本作はソロ作品を装うことなく、Schulzeの打楽器の過去を電子音の未来へつなぎます。Göttschingの後年のギター工程も、完成技法ではなく問いとしてすでに聞こえます。再発盤は概して2作品の境界を保ち、同時代の別作品に見られるボーナス素材の混乱を減らしました。遺産は正確な二重性にあります。力と漂流は競合する評判ではなく、オリジナル設計の全体です。

オリジナル2作品

片面全体の長さを保つ

1971年オリジナルLP「Amboss」がA面、「Traummaschine」がB面全体を占めます。
クレジット上の注意Conny Plankはエンジニアとして確実に記録され、プロデューサー表記は後年の資料間で異なります。
分類歌唱参加が資料で確認できるため、本作へ「Instrumental」タグは付けません。

正規アルバムはちょうど2作品です。どちらのオリジナル面にも印刷された内部楽章はありません。「Amboss」を創作した区分へ分割してはいけません。「Traummaschine」が正規の終曲で、より長い面です。

CDの時間差は索引やマスタリングを反映し、追加の作曲ではありません。オリジナル3人組はGöttsching、Enke、Schulze。Göttschingに歌唱クレジットがあるため、「Instrumental」は採用しません。後年のライヴ/再結成素材は1971年スタジオLPの外にあります。

聴き進める順路

明け渡しの前に力を聴く

  1. 「Amboss」は中程度の音量から始め、上昇のヘッドルームを残します。
  2. ギターの下で独立した声部として動くEnkeのベースを追います。
  3. Schulzeが単にテンポでなく密度を変える瞬間に注目します。
  4. 「Traummaschine」の前でアナログ盤の面休止を取ります。
  5. B面では稀な出来事と距離の変化を聴きます。
  6. 共有される電子音をギターの持続音から聞き分けます。
  7. 意図された力から夢への順序を聴いた後にだけ、逆順で再生してみます。

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