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クラシック・アルバムガイド

Herz aus Glas

Popol Vuh · 1977年 · クラウトロック/アンビエント/スピリチュアル音楽

1977年にBrainから発売され、Cœur de verreとも呼ばれる『Herz aus Glas』は、Werner Herzogの映画と関連するPopol Vuhの器楽全7曲作。ただし映画で使われるのはEngel der GegenwartとHüter der Schwelleだけである。

1977年発売全7曲の器楽LP部分的な映画音楽
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作品

基本情報

アーティスト
Popol Vuh
発売
1977
映画
Herz aus Glas/Heart of Glass
映画使用曲
2曲
オリジナル曲数
7曲
なし

重要な理由

映画音楽との関係が自律したアルバムへ開く

『Herz aus Glas』は、Herzogの題を持つPopol Vuh作品がすべて完全な映画音楽だという考えを正す好例だ。映画使用が記録されるのはEngel der GegenwartとHüter der Schwelleだけで、全7曲LPはより広い自律的曲目を持つ。本作は1970年代半ばの周期後、Djong Yunの声を欠く最初のPopol Vuh作品。Daniel Fichelscherが全ギターと打楽器を担い、一人が旋律の上昇と身体的推進の両方を担う。

Florian Frickeのピアノは全曲を支配せず和声方向を示す。Matthias von TippelskirchのフルートとAl Gromerのシタールが、完全器楽合奏に息と持続する倍音色を導く。静かなアコースティックの瞑想からHüter der Schwelleの強烈な電気的攻撃まで進むが、その両極を別バンドのようには扱わない。題名群がHerzogの場面順から独立した道徳的/精神的風景を作る、正確な7作の弧に重要性がある。

1976〜77年のHerzog

Herzogが音楽を選び、Popol Vuhがより広い作品を作る

Werner Herzogの映画『Herz aus Glas』は1977年のアルバムより先に公開され、秘密の製法を失って不安定になるガラス製造の共同体を描く。Herzogは出演者の多くに催眠を用い、宙づりのような演技様式を生んだ。Frickeは後に、Herzogとの協働が常に専用の完全な映画音楽の依頼から始まったわけではないと説明。Herzogが既存のPopol Vuhテープを聴き、映画用箇所を選ぶ場合もあった。

その方法により、同題LPで画面使用が2作だけなのも理解できる。Brainは1977年にドイツ盤を0060.079として発売し、フランスEgg盤は『Cœur de verre』を用いた。Florian FrickeとRenate KnaupがミュンヘンのBavaria Studioで制作。『Letzte Tage – Letzte Nächte』に続き、Fichelscherの強い電気的存在を保ちながらリード歌唱を除いた。

器楽4人編成

FichelscherがFrickeのピアノを囲むギターと打楽器を担う

Daniel Fichelscher全エレクトリック/アコースティック・ギター、打楽器
Florian Frickeピアノ、作曲
Matthias von Tippelskirchフルート
Al Gromerシタール
Florian Fricke、Renate Knaup制作
Hardy Bank録音技術
Frank Fiedler、Robert Wedel録音技術
Bavaria Studio(ミュンヘン)制作場所

Fichelscherがギターと打楽器を兼ねることで、両者はリズム上の権限を争わず、ともに呼吸する。アコースティック・ギターが反復運動を保ち、電気ギターが持続する頂点と粗い閾を導く。Frickeのピアノは空間を埋め尽くすより和声上の入口を定める。Tippelskirchのフルートはギターの持続音と区別できる空中の線を加える。

Gromerのシタールは、作品全体を曖昧な異国趣味とせずドローンと明瞭な弦共鳴を与える。Knaupは歌わないが制作クレジットを持ち、正確な参加者表示にはこの区別が不可欠だ。Bank、Fiedler、Wedelがまとめてエンジニアと記録され、裏付けのない曲別担当は避ける。歌唱はなく、本作ではInstrumentalが正しい分類となる。

アコースティックと電気音

ドローン、フルート、シタール、上昇する電気ギター

密度が大きく異なる曲々を、持続音が連続させる。Engel der Gegenwartは忍耐と輝く器楽空間で始まる。Blätter aus dem Buch der Kühnheitはアコースティック色を強い電気的運動へ織り合わせ、Das Lied von den hohen Bergenは映画場面を描かずフルートとギターで高さを示唆する。

Hüter der Schwelleは作品で最も強く重い電気ギターへ移る。Der Rufは信号と応答を簡潔なFichelscher作へ変える。Singetは命令形の題なのに歌声がなく、器楽旋律自体を守りの歌にする。Gemeinschaftは映画使用主題を再現せず、運動を共同体の枠へ集めて閉じる。

全曲ガイド

原盤7作、映画で鳴るのは2作だけ

01

Engel der Gegenwart

「現在の天使」はHerzog映画での使用が記録される2作の一つ。アコースティック弦、ピアノ、フルート、持続色が広い冒頭を作り、題は超越を現在の瞬間へ置く。文字通りの天使を描かず、長い減衰と慎重な登場で見守りと存在を築く。冒頭曲としてLP構造を映画の時系列からも切り離す。8分の広がりが最初の大きな環境となり、短いA面曲を勇気と風景の変化として現れさせる。

02

Blätter aus dem Buch der Kühnheit

「勇気の書からの葉」は勇気を、書かれた断片的な形にする。ギターと打楽器が冒頭の宙づりの注意後に強い動きを導き、アコースティックな細部が単純なロック的高まりを防ぐ。題は一つの完全な教義でなくページ群を示し、回帰する器楽的身振りからなる曲にふさわしい。映画使用2作の一つではない。天使的存在を行動へ変え、Herzogが組み合わせなかった場面を創作せず山の歌を準備する、音楽固有の役割を持つ。

03

Das Lied von den hohen Bergen

「高い山々の歌」は題の高さと編曲の上昇する旋律空間でA面を閉じる。フルートとギターが開けた空気を示唆し、ピアノが地に着いた和声の歩みを与える。これは音への編集的応答で、特定の撮映画面を写す証拠ではない。現在の天使から勇気のページ、広い風景へ進む流れを完成する。「歌」は器楽旋律を指し、隠された歌手はいない。器楽曲という分類を支えつつ、題の表現力を保つ区別だ。

04

Hüter der Schwelle

「敷居の守り手」はB面を開き、映画使用が記録された第2作。Fichelscherの電気ギターが明らかに重くなり、盤を返す動作を境界越えのようにする。打楽器は色づけでなく運動を推進し、持続層がA面の共鳴との接点を保つ。題は特定の映画人物を示さず、「閾」がより強い構造的事実だ。力強いB面への入口を守り、精神的語彙が集中を失わず摩擦を含めると示す。

05

Der Ruf

「呼び声」はFichelscher作で、閾の後に直接の信号として続く。ギター句が呼びかけと応答のように響き、打楽器が交換を動かす。誰が呼び誰が受けるかを指定せず、守護者と守りの歌の間で機能できる。4分半で器楽対話がジャムにならず回帰する余地を持つ。Hüter der Schwelleより圧力を単純に弱めず再配分し、B面を隠れた映画キューでなく守る、呼ぶ、歌う、集うという機能の旅にする。

06

Singet, denn der Gesang vertreibt die Wölfe

「歌え、歌声は狼を追い払う」は作品の副題と中心的な守りの像を与える。声はなく、ギター、フルート、ピアノ、シタール、打楽器が器楽的に歌う。狼は危険、恐れ、周囲の闇を示し得るが、単一の寓意鍵は記録されない。命令形は共同体的でGemeinschaftを準備し、旋律が歌詞なしでも歌が存在できると示す。B面後半で、勝利のファンファーレでなく持続する共同運動により閾の電気的脅威へ応じる。後年の英題やリミックスで原録音を置き換えてはならない。

07

Gemeinschaft

「共同体」が全7曲LPを閉じる。題は個々の天使、守護者、呼びかけから共同の存在へ作品を動かす。一つの声が他を黙らせるリードにならず器楽線が共存し、ギター、ピアノ、フルート、シタール、打楽器が関係性を通して共同体を定める。映画主題を再現せずHerzogの村物語も解決しない。自律作品の象徴的経路を完成する。後年ボーナスで最後から2番目に見えても、Brain原盤はここで終わり、冒頭の孤独と警戒を共有運動が置き換える。

天使、勇気、山、共同の守り

題名群はHerzog映画の記録された再話でなく、精神的/共同体的機能の曲順を作る。現在にいる天使を通じて存在が入り、勇気は読み、めくり、実行できるページとして現れる。山は映画場所を固定せず風景を広げる。

守護者がB面の閾を示し、音楽の身体的力を変える。呼びかけは応答を求め、守りとしての歌へ導く。狼は意味を開いた外部の危険。Gemeinschaftが共同体で閉じ、共同関係を最も強い主題上の到着点にする。

Brain/Egg盤

Heart of GlassがCœur de verreになる

ドイツBrain LPは映画題『Herz aus Glas』とカタログ番号0060.079を使う。フランスEgg盤は『Cœur de verre』、スペイン盤も題を翻訳した。国別題はいずれも同じ全7曲作品を指す。映画使用は2作だけでも、包装では映画との関係が前面に出る。

副題『Singet, denn der Gesang vertreibt die Wölfe』が自律作品へ第2の個性を与える。A面3曲、B面4曲。後年CDはギター別版やEarth Viewを追加する。忠実な提示は映画題の文脈と原盤7作の境界をともに保つ。

1977

BrainがHerzog映画に並ぶ作品を発売する

Brainは1977年にドイツで『Herz aus Glas』を発売。Eggはフランス盤を『Cœur de verre』として出した。FrickeとKnaupがBavaria Studioで制作し、Bank、Fiedler、Wedelが録音。映画使用が記録されるのはEngel der GegenwartとHüter der Schwelleだけ。

したがってLPは完全なオリジナル映画音楽でなく、映画関連作または部分的映画音楽と呼ぶべきだ。裏付けのないチャート順位や売上は付さない。映画との関係で作品目録外の聴衆にも届き、後年版と映画音楽編集盤が到達を広げる一方、題と曲目の区別を見えにくくした。

映画とアルバム

1970年代後半を代表する器楽作品

『Herz aus Glas』はPopol Vuhで特に親しみやすい器楽作の一つとよく見なされる。簡潔な7曲がFichelscher期合奏の瞑想面とロック志向面を均衡させる。Hüter der Schwelleは電気的重量がジャンル誇示でなく精神的閾として働けると示す。表題曲は存在せず、作品を一つの映画主題へ潰してはならない。

副題曲は共同の守りとしての音楽を示す重要作であり続ける。Fricke/Knaupの制作クレジットは目に見える演奏を越える協働を記録する。映画音楽としての遺産は一部2曲、アルバムとしての遺産は全7曲に依存する。両史を分けることで、Herzogの選択とPopol Vuh独自の曲順の双方が理解可能に残る。

原盤7作

ギター別版は原盤曲ではない

1977年原盤LP器楽全7曲、Gemeinschaftが正規終曲。
部分的な映画音楽Herzog映画で使われるのはEngel der GegenwartとHüter der Schwelleだけ。
ボーナスの境界ギター別版とEarth Viewは後年追加。

Brain原盤は全7曲。Cœur de verreとCorazón de Cristalは国別翻訳題。Auf dem WegとHand in Hand in Handは後年追加された別版。Earth Viewも後年の追加素材。

完全な作品は映画を表す7つのキューではない。Herz aus Glasという原盤表題曲は存在しない。歌唱はなくInstrumentalが正しい。ボーナス前のGemeinschaftを正規終曲として保つ。

聴き方の道筋

天使的な宙づりから共同体へ進む

  1. Engel der Gegenwartの8分の空間を最初から通して聴く。
  2. Blätterがドローンを壊さず強い運動を導く様子を聴く。
  3. 山の歌でA面を終える。
  4. 盤を返す動作をHüter der Schwelleの名が示す閾として使う。
  5. 呼びかけから守りの器楽歌へ進む。
  6. ギター別版を探る前にGemeinschaftで終える。
  7. 後で映画を見て、残る5曲を見えない場面へ押し込まず、使用された2作を特定しよう。

調査経路

出典と参考資料

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