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1968年 · サイケデリック・ブルース · スワンプ・アシッド・ブルース · フルアルバム

Where the Water
Won’t Move

沼地の質感、トレモロ・ギター、テープエコー、湿ったアナログの劣化音で築く、ゆっくり燃える1968年様式サイケデリック・ブルース。


このページの内容
アルバムについて曲目ライナーノーツ歌詞こんな方におすすめ関連作品

アルバムについて

Where the Water Won’t Move は全10曲のサイケデリック・ブルース作品で、1968年様式として提示されます。淀んだ川、イトスギの根、水没した道を渡りますが、逃れようとするたび同じ場所へ戻ってきます。

トレモロ/スライド・ギター、沼地のオルガン、ルーズなベース、最小限のドラム、テープエコーが、湿り気を帯びて宙吊りになった動きを与えます。編曲は何度もドローン、ずれた残響、ほとんど無音の状態へ溶け、沼を背景ではなく、下から耳を澄ます存在のように感じさせます。

アーカイブ年: 1968  ·  公開日:

曲目

10曲 · 33:49フルアルバム

ライナーノーツ

作品は水際から始まります。「Backwater」はほとんど動かない風景を据え、スライド・ギターは川を切り裂かず応答します。「Black Mud Gospel」はその静止を警告へ変え、「Cottonmouth Drift」は脅威をほぼ見えなくします。水しぶきも明瞭な形もなく、水面下を進む冷たい線だけ。

中盤では聴き手の方向感覚が狭められます。「Slow Fever Creek」は反復する脈動に時間を閉じ込め、「Lanterns in the Mire」は導かず見張る光を差し出します。「Cypress Echo Ritual」ではオルガン、調律の外れた残響、孤立した打音が確かな地面に取って代わります。「No Road Through Here」に至る頃、すべての道はループになります。

「Undertow Hymn」は記憶と自己を水面下へ引き込み、「Gator Bone Choir」は沼全体に集合的な声を与えます。終曲「Silt Sermon」はその声を泥へ沈む言葉まで削ります。完全に消えるものはなく、それでもすべては回収できない場所へ沈殿します。

歌詞

暗い水はかすかに動く
溝に捕らわれた月
イトスギの影は低く傾き
遅い潮の行方を見つめる

根と葦の間の泥
隠れた種で夜は生きている
さざ波は光を曲げ
何かが夜の中で呼吸する

淀み水
ゆっくり回る
静かな川が行く場所で

淀み水
深く広く
潮の中に秘密を抱く

スライド・ギターが泣き始める
うまく飛べない鳥のように
ベースラインは泥を転がる
古い南部の血のように遅く

風は木々を柔らかく渡り
沼の古い鍵を運ぶ
一音ごとに揺れ始め
夜が漂い去りそうになる

淀み水
ゆっくり回る
静かな川が行く場所で

淀み水
深く広く
潮の中に影を抱く

川は濃く低く呼吸する
失われたものが行く場所へ動く
月は黒へ溶けていく
前へ進めず 後ろへも戻れない

淀み水
静かで深い
溺れた記憶が眠る場所
黒い水が低く説教する
罪人の行き先は語らない
足は粘土へ深く沈む
道などない ただ漂い去れ

あの遅い鐘を聞け
何を運ぶかは分からない
葦に捕らわれた声が
渇望の言葉で語る

黒泥の福音よ 僕を引きずり込め
この町に清い手はない
ゆっくり歌い 這わせろ
誰ひとり抜け出せない

イトスギは知っているように傾く
下に埋もれたすべての秘密を
水際に目があり
君が線を越えるのを見ている

黒泥の福音よ 僕を引きずり込め
この町に清い手はない
ゆっくり歌い 這わせろ
誰ひとり抜け出せない
水面を破らず何かが動く
葦も受け入れない泥の線
近づきすぎれば地面は支えない
あの沈黙が冷たくなるのを感じる

音は立てない それでもそこにいる
重い空気の熱を切り裂く
目は瞬かず 見る必要もない
自分の下を巡っていると分かる

速く逃げるな 遅くも逃げるな
行ける場所などない
水は波立たず 土も動かない
すべてがヌママムシの漂流に捕らわれる
熱は昇らず 内へ沈む
皮膚の下へ 皮膚の下へ
水は流れず 息を止める
約束のように遅く 死のように遅く

遅い熱病の小川
語らせるな
遅い熱病の小川
語らせるな

手は軽く感じても動かない
溝の中に何かがいる
一度踏み込めば戻れない
時間は柔らかくなり 黒へ薄れる

遅い熱病の小川
語らせるな
遅い熱病の小川
語らせるな

もう中にいる
もう中にいる
水の中の光は地面へ届かない
見れば動き 振り向けば消える
乾かない空気の中で低く浮かび
歪んだ空に柔らかく燃える

……歪んだ空
……空

光が近づくほど足取りは遅くなる
何かが君をここに欲しているよう
手は温まらない それでも炎を感じる
炎が君の名を知るように 君の名を

沼の提灯
低く 高くなることはない
沼の提灯
炎を抜けて下へ呼ぶ

長く見つめるな

まっすぐ追うな 二度追うな
どの道にも隠れた代価がある
光は導かず ただ留まる
靄を通して君を見張る

沼の提灯
低く 高くなることはない
沼の提灯
炎を抜けて下へ呼ぶ
イトスギは立ち 決して曲がらない
水の終わる場所を知る
根は闇の見せない深みへ進み
川の知るものを抱く

……川の知るもの
……知るもの

大声で言うな
大声で言うな

それは聞いている

水の中の手 石のように静か
ここでは誰もひとりではない
何かが動く だが姿は現さない
君が近づくときだけ近くなる

今 聞け
今 聞け
左を試し 右を試した
毎回同じ行き止まり
木々は開かず 地面も譲らない
ほかの生き方などない

泥の跡はすべて同じ
一歩ごとに君の名を繰り返す
振り向いても何も変わらない
今も同じ古い場所にいる

道はない
道はない

空は移らず 水も走らない
日は明けず 夜も来ない
脚が尽きるまで歩いても
結局 出発した場所へ戻る
地面の見えない場所で引く力を感じる
流れが進むその下で
それが奪い始めれば一歩はもう君のものではない
動くたび また一つ過ちになる

手を伸ばしても見つからない
失ったもの 置き去りにしたもの
水は言わなかったことを抱え
光の死んだ深みに留める

もう抗うな
もう抗うな

名は柔らかくなり 顔は薄くなる
どこで終わり どこで始まるか分からない
引く力は遅くなり やがて戻らない
残るのは静かな火傷だけ
低く……低く……低く……

水の中の骨 白く静か
かつて誰を殺したかは分からない
緑の下に静かに積まれ
見られぬ場所で柔らかく歌う

呼ぶのを聞け
呼ぶのを聞け
呼ぶのを聞け

一つの声でも 二つ三つでもない
沼全体が僕に語り始める
言葉は着地しない それでも漂い続ける
空洞の音に濃く浮かんで

下りるな
下りるな
下りるな
下りるな

留まれ
留まれ
留まれ
水の中の沈泥 濃く遅い
かつて知っていたものを覆う
手放した言葉のすべてが
見えない場所へ沈殿する

一度言えば戻ってこない
泥の黒へ深く沈みすぎる
声は迷い 大地に変わり
二度と音を立てない

それが僕の名を呼ぶのを聞いてきた
大きくはない だが変わらず続く
叫びでも 助けを求める声でもない
ただ自ら生まれる音

消えたわけではない
ただ下にある

抗わず そのままにする
僕から必要なものを奪わせる
水の横たわる場所に静かに残してくれ
二度と浮かばないものたちとともに

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