作品概要
基本情報
- アーティスト
- Cluster
- アルバム
- 第4作
- オリジナル収録曲
- 7曲
- 中核
- MoebiusとRoedelius
- 録音
- Forstで2日間
- 初出レーベル
- Sky Records
重要である理由
Clusterが抑制を豊かさに変える
『Sowiesoso』は、個別に作曲した10の小品からなる『Zuckerzeit』の後、Clusterを再び一つにします。7作品すべてがMoebius–Roedelius共同名義です。録音はわずか2日間ですが、その明瞭さは性急さでなく、成熟した共有語法から生まれました。単純な電子循環がピアノ風の音、シンセサイザーの旋律、原始的なリズム型、ほぼビートのない区間を支えます。牧歌的な温かさはForstの環境を映しますが、自然の模倣にはなりません。
Conny Plankのスタジオ・ミックスが、質素な音源の色彩へ奥行きと分離を与えます。オリジナルのタイトル曲は8分を超えますが、一部CDは短縮しており、版選びが重要です。本作からClusterとSky Recordsの関係が始まります。歌声はなく、旋律の言い回しが歌曲風に感じられる箇所でも、器楽作品という分類が正確です。
1976
Harmoniaの後、デュオがClusterへ戻る
『Zuckerzeit』の後もMoebiusとRoedeliusはHarmoniaとしてMichael Rotherと活動を続けました。1976年のForstセッションにはBrian Enoが3人へ加わり、後に『Tracks and Traces』として発売されます。その後Rotherはソロ活動へ集中し、MoebiusとRoedeliusはCluster名義へ復帰。簡素なForstの機材で、2日間のセッションにより『Sowiesoso』を録音しました。
素材はWolperathにあるConny Plankのスタジオでミックスされました。Sky Recordsは1976年、カタログ番号005として発売。Clusterのスタジオ第4作であり、Skyからの初オリジナル作品です。次の企画では、1977年の共同アルバムでBrian Enoの名がClusterと並びます。
共同作曲
二人のシンセサイザー奏者による共有語法
共同作曲クレジットにより、7曲を『Zuckerzeit』の明示的な個人作曲地図のようには分けられません。Moebiusはすべてのリズム区間を支配せず、擦れる縁と風変わりなタイミングを加える。Roedeliusはすべての穏やかな旋律を所有せず、叙情的な輪郭とピアノ風の色彩を加えます。共有する音色によって、推測的な一音ごとの帰属より相互作用が重要になります。
Plankの役割はクレジットされた楽器演奏でなく、ミックスと制作に属します。限られた機材により、各音が旋律、リズム、空間の機能を同時に担う。ドラマー、ギタリスト、ヴォーカリスト、Brian Enoの演奏は本作のクレジットにありません。Jörg Winkhausの写真は視覚面のクレジットであり、デザインや音楽上の役割を意味しません。
牧歌的な電子音響
奇妙な機械を内包する牧歌的循環
『Sowiesoso』は、タッチ、音域設定、伴奏の小さな変化によって姿を変える循環フレーズを好みます。リズムマシンは聞こえますが、『Zuckerzeit』ほどざらつかず前景にも出ません。鍵盤の音色は玩具楽器、ピアノ、鐘、家庭の機械に似ることがあります。ビートのない区間も、音の長さと和声的圧力が変わり続けるため動きます。
デュオは反復を差異を消すためでなく、気づくために使います。親しみやすい旋律が不安定な調律の上に乗るとき、温かさと不安が同じ曲へしばしば同居する。ローファイな音源機材にもかかわらず、ミックスは各パートの周囲へ空気を与えます。長めの終盤曲は『Cluster II』の工業的な暗さへ戻らず、アルバムの静けさを引き延ばします。
全7曲ガイド
「いずれにせよ」から永遠へ続く七つの道
Sowiesoso
題名は「いずれにせよ」「どのみち」を示唆し、冒頭曲も同じように力みのない確かさで進みます。一つの和音の循環、軽く泡立つ脈動、浮遊する旋律が、質素な機械と叙情的な軽やかさの均衡を確立。オリジナルの8分間を通じ、細部は形式区分を告げずに入ります。頂点へ急がず、反復を小さな音色変化が重要になる場所へ変えます。
Halwa
菓子にちなむ「Halwa」は、波打つ装飾と穏やかに不均等な脈動を3分未満へ凝縮します。旋律の転回は特定の音楽伝統を記録せず、想像上のアラベスクを示唆する。広々とした冒頭曲の後で、濃縮された色彩として機能します。『Zuckerzeit』の菓子のように、甘さは奇妙な電子音の粒立ちと釣り合います。
Dem Wanderer
「旅人へ」を意味する「Dem Wanderer」は、声を使わず運動へ人間の宛先を与えます。そぞろ歩く脈動と回帰する旋律が着実に進み、その周囲で音色が移る。目的地を描かず旅を劇化もせず、進み続ける状態を捉えます。簡潔な形式により、本作で最も明瞭な歌曲風の表明の一つになります。
Umleitung
「迂回」を意味する「Umleitung」は、方向転換をリズムの喜劇へ変えてA面を閉じます。脈動する低いオクターヴとピアノ風のモチーフが互いを巡り、原始的な打音が圧力を増す。冒頭型が導くように見えた地点へ着かず、編曲は曲がって消えます。迂回を物語上の事故でなく構造にした曲です。
Zum Wohl
ドイツ語の乾杯「ご健康に」を意味する「Zum Wohl」が、より遅く広々とした構築でB面を開きます。まばらな音と間が各登場へ重みを与える。ここでの健康は熱狂的な祝宴でなく、二人の奏者が保つ節度ある均衡です。強いビートの不在が、「Umleitung」への意図的な釣り合いになります。
Es War Einmal
「昔々」を意味する「Es War Einmal」は物語を呼び起こしますが、器楽は筋書きでなく記憶を差し出します。夜的で少し憂鬱な音場が、単純な旋律の存在を囲む。音は現れた瞬間から古びて聞こえ、不完全な機材越しに思い出されたかのようです。感情の率直さは抑制から育ち、デュオは言葉が決して明示しないものを共鳴が示唆できるだけの余地を残します。
In Ewigkeit
「永遠に」を意味する「In Ewigkeit」は終幕の空間を7分以上へ延ばします。揺らぐ和声とゆっくり回る電子音の層が、静止せず永続へ近づく。小さな音高変化が表面を生かし続け、題名は本作の家庭的な機材を越えて時間尺度を広げます。終止でなく循環の継続によって閉じ、循環から築いた音楽にふさわしい結末です。
時間と運動
運動、健康、記憶、持続
題名は気軽な受容から永遠へ進み、連作を通じて尺度を広げます。「Halwa」と「Zum Wohl」は栄養と社交を電子音楽へ持ち込む。「Dem Wanderer」と「Umleitung」は着実な前進と変化した道筋から運動を考えます。「Es War Einmal」は記憶と物語の始まりへ振り返ります。
「In Ewigkeit」は終わりなき持続へ前を向きます。これらの発想を文字どおりの物語へつなぐ歌詞はありません。共同作曲クレジットが、共存と流れに関わる作品という性格を強めます。日常的なドイツ語の句が、宇宙的な含意を普通の生活へ根づかせます。
Sky 005
自宅制作の音楽を収めた静かなSkyの物体
Sky Recordsは1976年、『Sowiesoso』をカタログ番号005として発売しました。ジャケットは『Zuckerzeit』の強調された桃色文字より静かな個性を示します。Jörg Winkhausが写真のクレジットを受け、A面に4曲、B面に3曲を収録します。
「Umleitung」後の面の切れ目が、よりリズム的な前半と、その後の広々とした乾杯を分けます。後年の一部CDは短縮版タイトル曲のマスターを使用。Bureau B再発盤はCluster公認カタログ内で本作を復元します。アートワークの違いが、安定した7曲順を変えることはありません。
第4作
Sky第1作が独自の歩調へ落ち着く
『Sowiesoso』は1976年、Clusterの第4作として登場しました。HamburgのSky Recordsから出たデュオ初のオリジナルLPです。オリジナルの7曲構成は約38分。簡潔な2日間の録音史が、音楽の辛抱強い表面と対照をなします。
後年の批評は牧歌的、旋律的、統制された性格をしばしば強調します。そうした性質を、本作で演奏していないBrian Enoへ帰属させる必要はありません。長期的な評価へ、裏づけのないチャート最高位や売上数を付け加える必要もない。1977年には、明確に異なるアーティスト名義とセッション背景を持つ『Cluster & Eno』が続きます。
静かな重要作
アンビエントの匿名性なき温かな電子音楽
『Sowiesoso』は穏やかな電子音楽が風変わりなままでいられることを示す、Clusterで最も明瞭な実例の一つになりました。玩具箱のような音色と循環旋律は、後のアンビエント、ローファイ、独立系電子音楽の美学へ影響。本作はアナログ機材の限界と癖を隠さず、温かさを保ちます。共同作曲により、機能するデュオとしてのMoebiusとRoedeliusを特に強く記録します。
Plankのミックスは明瞭さを支えますが、小さなForstスタジオを艶やかな制作物へ変えません。その静けさは『Cluster II』の圧力とも、『Zuckerzeit』の素早い個人小品の連続とも異なります。後のEnoとの協働は参加者を増やしますが、本作の親密さは二人の演奏者に依存。遺産は反復と変化、ユーモアと憂鬱、家庭的な規模と開かれた持続の均衡にあります。
演奏時間についての注意
完全版タイトル曲を復元する
正規構成は7曲です。オリジナルのタイトル曲は約8分10秒または8分11秒。一般的なCD版は約7分17秒へ短縮されています。現在のBureau B配信は長い構成を復元します。
合計時間の小差はマスタリングと索引方法に由来します。面の切れ目は「Umleitung」の後。全曲がMoebiusとRoedeliusの共同名義です。オリジナル作品は全編器楽です。
聴き進め方
見かけの静けさの中で変化を聴く
- 完全版の冒頭曲を選び、一つの和音の循環を追います。
- 「Halwa」を異国描写でなく、濃縮された音色として聴きます。
- 「Dem Wanderer」の着実な運動と「Umleitung」の迂回を比較します。
- オリジナル盤の面の切れ目で一度止めます。
- 「Zum Wohl」の余白にリズム感覚をリセットさせます。
- 「Es War Einmal」で言葉なしに生まれる記憶を聴きます。
- 「In Ewigkeit」の循環が反復でなく開かれたものに感じられるまで留まります。
調査資料
出典と参考資料
- アーティスト公認のオリジナル構成と作品史 — Hans-Joachim Roedelius
- 公式50周年史 — Bureau B
- 構成、クレジット、批評分析 — AllMusic
- Bureau B公認構成と完全な演奏時間 — Cluster Bandcamp
- オリジナルSky 005情報 — Bureau B / Tapete Records
- Cluster年表 — MusicBrainz