作品
基本情報
- アーティスト
- The Pretty Things
- 発売
- 1967年
- アルバム
- 第3スタジオ作
- 原盤曲数
- 12曲
- 英国レーベル
- Fontana TL / STL 5425
- プロデューサー
- Steve Rowland
重要な理由
押しつけられたポップな表面でも、次の言語を生み出すバンドは隠せない
『Emotions』の価値は、まさに緊張が聞こえる点にある。Fontanaはより商業的な製品を求め、制作者Steve Rowlandは編曲者Reg Tilsleyを招き、バンドは録音済みの音楽への多くの管弦楽追加を干渉と受け取った。
結果が一様に損なわれたわけではない。金管は『Death of a Socialite』を鋭くし、弦は『The Sun』の旋律的野心を露出させ、粗い声と磨かれた編曲の対比が初期作にはない感情的摩擦を生む。
本作は編成再構築の時期にもまたがる。Brian PendletonとJohn Staxがセッションを始めた後に離脱し、完成過程でWally WallerとJon PoveyがPhil May、Dick Taylor、Skip Alanに加わった。
PendletonとStaxの曲別参加は確定できない。信頼できるページは二人の参加を記しつつ、現存資料が支えられないセッション表を作り上げない。
作曲は単純なMay/Taylor名義という印象より分散している。Ian Stirlingは3曲のクレジットに現れ、Wallerは『The Sun』『Bright Lights of the City』を含む複数曲を共作した。
全12曲は直接的なブルース翻案から離れる。『Death of a Socialite』『Photographer』『Growing in My Mind』は現代の自己像を観察し、『The Sun』『Tripping』『My Time』はより内面またはサイケデリックな空間を開く。
『Emotions』でグループのFontana契約は完了した。EMIへの移籍とNorman Smithとの協働により、『S.F. Sorrow』はここにある実験的含意を完全に統御された企画へ変えることになる。
したがって本作は芸術作品としても証拠としても重要である。不均一さは、バンド、レーベル、制作者、編曲者が同じ録音を異なる未来へ引く姿を記録する。
London、1966~67年
2人の交代期に残されたFontanaとの契約義務
The Pretty Thingsの1966年シングルは初期ヒットほど売れなかった。Fontanaは商業ポップ制作ですでに知られたSteve Rowlandにグループの指揮を任せた。
1966年12月発売の『Progress』は目立つ金管とバンドを組ませたがヒットしなかった。原盤LPには入らないものの、直近のアルバム期に属する。
セッションは1966年末にLondonのPhilips Studiosで始まり、大きな人員交代をまたいで続いた。リズム・ギター奏者Brian PendletonがChristmas頃に去り、ベース奏者John Staxが続いた。
Phil MayはWally Wallerを招き、Wallerはベースを引き継いでJon Poveyをグループへ連れてきた。Poveyは鍵盤と歌、Wallerはギター、ベース、発達したハーモニー声を加えた。
RowlandはReg Tilsleyを招き、作品の大半に金管、弦、ハープの編曲と指揮を施させた。一部はオーヴァーダブされ、別のセッションではバンドと合奏団が共演した。
Fontanaは1967年、英国で『Emotions』をモノTL 5425、ステレオSTL 5425として発売した。LPは片面6曲、全12曲。
『Children』は1967年5月のシングルとなり、新しいWaller/Poveyのハーモニー次元をより明瞭に示す。
発売後、バンドはFontanaを離れEMIのColumbiaレーベルと契約。次作『S.F. Sorrow』はより大きな創作上の統御をもって制作された。
変化する編成
旧編成と新編成が重なり、曲別の確かな配分はない
Mayの声は、管弦楽による完全な平滑化に抗うほど荒い。その抵抗が中心で、優美な表面が優美さを疑うように響く歌手と繰り返し出会う。
TaylorはR&Bのリード・ギターから簡潔なサイケデリック色へ適応する。金管や弦を抜けて届きながら、音域と注意を絶えず奪い合わない演奏が必要だった。
Alanは人員交代中も変わらないリズム要員である。管弦楽オーヴァーダブが前景を占めても、ドラムがLPを識別可能なバンド作品に保つ。
Wallerの加入はベースの動きとハーモニーの双方を広げる。共作曲には、グループ初期のブルース枠を越える旋律的転回が入る。
Poveyの鍵盤と高い声のブレンドは選択的に現れる。『S.F. Sorrow』ほど全面的にはまだ活用されず、その出現途上の存在が歴史として聞こえる。
PendletonとStaxは本作の参加人物に含まれるが、発売曲の正確な一覧へ責任をもって割り当てることはできない。不確実性は公の調査メモでなく、慎重な境界設定として示す。
Rowlandの制作は明瞭さと商業的形を求める。Tilsleyの編曲は第2の作者層を加え、旋律を補強する場合も、グループが好む力に逆らう場合もある。
セッション奏者には金管、チェロ、コントラバス、ハープ奏者が含まれる。記録された役割は、彼らを常任メンバーにせず音色を説明する。
管弦楽化された移行期
金管、弦、ハープ、新しいハーモニーの下に残るR&Bの重量
『Death of a Socialite』は金管で社会観察を鋭い公の行列へ変える。編曲は甘くするだけでなく風刺を増幅する。
『Children』は新たなハーモニーの可能性を導入する。WallerとPoveyがコーラスを広げ、世代という題材へ集団の声を与える。
『The Sun』は荒々しいR&Bからもっとも明瞭に旋律へ離れた曲の一つ。弦と歌の線が温かさを作るが、下に残るバンドの緊張が感傷を防ぐ。
『There Will Never Be Another Day』は終局性と前進運動を組み合わせる。後年の無装飾リミックスは、管弦楽が感情の重さをどれほど変えるかを明らかにする。
『House of Ten』は閉ざされた空間を凝縮したポップの舞台にする。編曲が家を設計されたように感じさせ、Mayの歌唱は住人を不安なままにする。
『Out in the Night』では闇がバンドをより硬い輪郭へ戻す。ハーモニーと管弦楽色は残るが、題材が謎と動きを回復する。
『One Long Glance』は知覚を記憶へ伸ばしてB面を開く。題名は一瞬を編曲された感情場面へ変える本作の癖を捉える。
『Growing in My Mind』はサイケデリックへの移行をもっとも直接的に示す。反復と内向きの歌詞が、外部の対立から変化する意識へ注意を移す。
『Photographer』は媒介された自己像を切り詰めた精度で検討する。見た目を枠取る曲に管弦楽細部は似合う一方、バンドはその像を疑う。
『Bright Lights of the City』は都会の魅力へ磨かれた表面を与える。WallerとMayの作曲がハーモニーを輝かせ、リズム隊は下に落ち着かない動きを示す。
『Tripping』は変性した動きを明示する。バンドの鋭い縁と編曲の色彩は相殺せず出会う。
終曲『My Time』は時間の所有を取り戻す。声と楽器が主張を広げ、正式な別れの歌詞なしでもFontana期の終幕へ旅立ちの感覚を与える。
全曲ガイド
移り変わる12の感情の部屋
Death of a Socialite
Stirling、May、Taylorは裁かれる公人で作品を開く。金管がsocialiteに儀礼的な退場を与え、Mayの歌が行列を敬意でなく嘲りにする。管弦楽が風刺を担えると冒頭から宣言する。
Children
WallerはMay、Taylorに加わり、変化した編成のハーモニーを示す世代の曲を書く。複数の声が子供たちを一人の語り手の記憶でなく社会的存在にする。編曲は明るいが、バンドはリズムの切迫を保つ。
The Sun
MayとWallerは旋律と光へ向けて書く。弦がわずかに張りつめた感情を消さず像を広げるため、温かさは保証でなく探し求めるものに感じられる。Wallerがもたらした和声的野心の初期指標である。
There Will Never Be Another Day
Taylor、May、Wallerは終局性を凝縮した前進運動へ変える。題名が扉を閉じても演奏は動き続け、言葉とリズムの間に緊張が生まれる。後の簡素なミックスは、管弦楽層がその緊張の歴史的な一版だと示す。
House of Ten
番号を持つ家が小さな社会劇場となる。ポップ構造と編曲細部がMayの落ち着かない声の周囲へ整った壁を作る。曲の凝縮によって家庭秩序は外側から観察されるように感じられる。
Out in the Night
StirlingとTaylorは闇、動き、より捉えにくい声の雰囲気でA面を閉じる。ギターと脈動からグループの粗い個性が戻り、ハーモニーは1965年R&Bへの単純な後退を防ぐ。
One Long Glance
B面は一瞬を越えて伸びる知覚で始まる。旋律と編曲が見る行為を記憶へ変え、一瞥が関係を再編しうると示す。整った形式は次曲のより明白な精神変化を準備する。
Growing in My Mind
MayとTaylorは発達を意識の内側へ置く。反復、珍しい和声運動、声の圧力が、育つものを魅力的かつ脅威的にする。バンドが間もなくEMIで統御する心理的スタジオ世界を直接指す。
Photographer
Stirling、May、Taylorは見た目を選び固定する人物を検討する。短い句と編曲アクセントが枠取りを模し、Mayの歌唱は像の見かけ上の客観性を信用しない。現代メディアを人物研究へ変える。
Bright Lights of the City
MayとWallerは都会の魅力へ光る和声表面を与える。ベースとドラムが街灯を静止した絵葉書にせず動かし続ける。興奮と過剰刺激は隣り合ったままだ。
Tripping
MayとTaylorは不安定な動きを題材かつ構成原理にする。鋭いバンドの攻撃が装飾色を切り裂き、初期フリークビートの力を出現中のサイケデリアへ結ぶ。変性は教義になる前にリズムで感じられる。
My Time
Taylor、May、Wallerは個人の時間への権利主張で契約期LPを閉じる。重ねた声が言葉を広げるが、Mayは自己満足に響かせない。最後の原盤曲として、意図しない創作上の離脱宣言にもなる。
12の感情
時間、都市、記憶、揺らぐ内面生活
題名『Emotions』は連続物語でなく多様性を表す。各曲が社会的、時間的、知覚的状態を一つずつ切り出し、異なる編曲の枠を与える。
時間は『There Will Never Be Another Day』『One Long Glance』『My Time』で反復する。終局、記憶、所有が三つの異なる時間的位置を作る。
公的自己像が『Death of a Socialite』『Photographer』を動かす。前者は階級的人物の没落、後者は像を管理する人物を問う。
『Children』と『House of Ten』は異なる規模の社会単位を見る。前者は世代へ広がり、後者は一つの住所へ縮む。
『The Sun』と『Out in the Night』は明白な明暗対を作るが、物語上の対立項ではない。一方は温かさを求め、他方は不確かさの中の動きを招く。
『Growing in My Mind』と『Tripping』は知覚の内側へ変化を置く。グループが『S.F. Sorrow』期の完全な変貌を遂げる前に制作された、初期サイケデリックの題材である。
『Bright Lights of the City』は現代都市生活を魅力的かつ落ち着かなくする。バンドが押しつけられた制作法に抵抗したとしても、磨きは主題に適している。
本作の中心的緊張は自律性である。『My Time』が直接名づけ、制作史が歌詞を越えて主張を響かせる。
Fontana TL / STL 5425
最初の契約を締めくくるFontanaのモノ盤とステレオ盤
Fontanaは英国でモノTL 5425とステレオSTL 5425を発行した。どちらも片面6曲、全12曲を収める。
題名と肖像風の提示は作品を感情の目録として枠取るが、音楽の実際の対立には恋愛と同じほどバンド対編曲が含まれる。『Out in the Night』後の原盤面分けは外向きの社会場面と、一瞥、精神、像、時間への関心を増すB面を分ける。
後年版はシングルと別ミックスを追加する。その包装は原Fontana盤のスリーヴが説明しなかったアーカイヴ上の対立をしばしば露出させる。
本作はThe Pretty Things最後のFontanaスタジオLPである。したがってカタログ番号は版と最初のレーベル期の終わりをともに示す。
1967年
1967年:二つの個性の間で商業的に立ち往生
Fontanaは1966年12月のシングル『Progress』後、1967年5月頃の『Children』発売期に、英国で『Emotions』を発売した。初期シングルとデビューLPの商業的勢いは回復しなかった。
バンドは押しつけられた管弦楽の方向を嫌い、作品の宣伝をほとんどしなかった。その反応は歴史の一部だが、すべての編曲が失敗したという主張へ変えるべきではない。
当時の文脈ではLPの位置づけが難しかった。従来のR&B像より装飾的だが、舞台音と目前のEMI作品ほど完全なサイケデリアではない。後年の批評は曲と移行期の独自性を次第に評価し、とりわけ管弦楽を減らした後年リミックスが比較を可能にした。
Fontana契約が終わると、より大きな創作統御が同じ不満を『S.F. Sorrow』の方法へ変えた。
第3作
『Sorrow』への道を内包する不器用なアルバム
『Emotions』は外部の制作圧をもっとも明瞭に記録するが、遺産を被害者性だけへ縮めるべきではない。複数の編曲は初期作品で示せなかった旋律的長所を明らかにする。
WallerとPoveyの加入は歴史的に決定的だが、二人のハーモニーと楽器上の個性が全面化するのは少し後である。『Growing in My Mind』はフリークビートからサイケデリックな自己検討への直接の橋として残る。『The Sun』『Bright Lights of the City』はMayの旋律域を広げる共作者としてWallerが即座に価値を持ったと示す。アルバム4曲の無装飾リミックスはバンドと管弦楽を比較させるが、1967年マスターの代替でなく後年の再構築である。
PendletonとStaxは曲別配分が不確かでも参加人物に含めるべきだ。本作は加入と同じく離脱も捉える。
『Progress』『A House in the Country』は周辺シングルの物語に属する。CDへの追加はFontana期の終点を豊かにするが、LPのどちらの面にもならない。
長期的価値は聞こえる矛盾にある。硬いブルース反射、商業ポップ設計、管弦楽色、出現中のサイケデリアが、バンドが選択できる前に共存する。
オリジナル構成
シングルや無装飾リミックスを加える前の自作12曲
原盤は全12曲で『My Time』に終わる。モノTL 5425とステレオSTL 5425はいずれも英国初版構成。『A House in the Country』『Progress』は同時期シングルでLP曲ではない。『Photographer』『There Will Never Be Another Day』『My Time』『The Sun』『Progress』の後年別版はアーカイヴ・リミックスである。
Brian PendletonとJohn Staxはセッション期に参加したが、発売曲への正確な配分は未確認。Wally WallerとJon Poveyは制作中に加入。Reg Tilsleyは管弦楽奏者を編曲、指揮したがPretty Thingsのメンバーではない。拡張デジタル版の長さを約32分の原盤LPと混同すべきではない。
聴き方の道筋
バンドと編曲を相互作用する二層として聴く
- まず『Death of a Socialite』の金管を風刺として聴き、『Children』の真にバンド中心のハーモニーと比較する。
- 『The Sun』から『There Will Never Be Another Day』『House of Ten』へ、旋律を閉じ込める三つの異なる形を追う。
- 『Out in the Night』を原盤A面の終わりとして使い、『One Long Glance』前に耳をリセットする。
- 『Growing in My Mind』『Photographer』『Bright Lights of the City』を、一般的サイケデリアでなく精神、像、環境として聴く。
- 『Tripping』から『My Time』へ進み、変性した動きが自律性の主張へ変わる過程を聴く。
- 『My Time』後で止め、選んだ簡素なリミックスをアルバム版と比較する。
- 『Progress』『A House in the Country』はどちらのLP面にも挿入せず、契約期の文脈として別に再生する。
調査資料
出典と参考資料
- 『Emotions』の作品情報、クレジット、レビュー — AllMusic
- Fontana原盤ステレオ曲目 — 45catアーカイヴ記録
- 『Emotions』拡張デジタル版の曲目 — Apple Music
- The Pretty Thingsのカタログと編成史 — AllMusic
- スタジオ・アルバム全史レビュー — Uncut
- 公的機関によるバンド・ディスコグラフィー — MusicBrainz