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クラシック・アルバムガイド

Join Inn

Ash Ra Tempel · 1973年 · クラウトロック/スペース・ロック

1973年にOhrから発売された『Join Inn』は、Manuel Göttsching、Hartmut Enke、Klaus Schulzeが再び集まり、Walter Wegmüllerの『Tarot』作業後にStudio Dierksで録音したLP片面ずつの2作品です。

1973年発売LP片面ずつの2作品Ohr OMM 556032
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作品概要

基本情報

アーティスト
Ash Ra Tempel
アルバム
第4作スタジオアルバム
オリジナル作品
2作品
A面
Freak 'N' Roll
B面
Jenseits
復帰メンバー
Klaus Schulze

重要性

創設3人組がデビュー作を繰り返さず再会

『Join Inn』は、Klaus Schulzeがグループを離れソロ活動を始めた後、1971年デビュー作とまったく同じ楽器中核を復活させます。この再会は懐古的な再現ではありません。Schulzeはドラムに加えて鍵盤と電子音を携えて戻り、3人組内部の均衡を変えます。「Freak 'N' Roll」は片面全体を持続するアンサンブル推進へ使い、Hartmut EnkeのベースとSchulzeのドラムがManuel Göttschingのギターの進路を形づくります。「Jenseits」はその身体的な運動を、オルガン、シンセサイザー、電子音、声、ゆっくり展開する楽器色へ置き換えます。

2作品はStudio Dierksで行われたWalter Wegmüller『Tarot』セッションの周辺で生まれ、このAsh Ra Tempel作品を編集盤にすることなく、より広いKosmische Kuriereのネットワークへ結びます。B面のRosi Müllerの声は3人組を拡張しながら、厳密に限定された参加です。本作はEnkeとSchulze双方を含む1970年代最後のAsh Ra Tempelスタジオ作として歴史的に重要です。成果は集中にあります。二つの大きな演奏が、運動とほぼ静止の中で「ともに加わる」ことの意味を試します。

1972年12月

『Tarot』から自然発生したセッション

Ash Ra TempelはGöttsching、Enke、Schulzeで始まりましたが、Schulzeはデビュー作と1971年のツアー期を経て離脱しました。GöttschingとEnkeは『Schwingungen』を続け、さらにTimothy Learyと大編成で『Seven Up』を制作。1972年、奏者たちはStommelnにあるDieter Dierksのスタジオで、Walter Wegmüllerの『Tarot』セッションへ参加しました。MG.Artの正規記録は、その一夜の後にGöttsching、Enke、Rosi、Schulzeが深夜まで演奏したと述べます。

その音楽が『Join Inn』となり、1972年12月に録音、翌年Ohrから発売されました。Dieter Dierksがエンジニアを務め、Rolf-Ulrich Kaiserがプロデューサーとしてクレジットされています。再会した3人組は1973年2月、パリとケルンでも公演しました。この短い復帰後、EnkeとSchulzeはいずれも次のAsh Ra Tempelスタジオ作から姿を消し、『Starring Rosi』はGöttschingとMüllerを中心に別の支援奏者を配しました。

再会した3人組

ギター、ベース、電子音にも通じたドラマー

Manuel Göttschingギター、シンセサイザー、作曲
Hartmut Enkeベース、ギター、作曲
Klaus Schulzeドラム、鍵盤、電子音、作曲
Rosi Müller「Jenseits」の声
Dieter DierksStudio Dierksのエンジニア
Rolf-Ulrich Kaiserプロデューサー
Ash Ra Tempelオリジナル両面の演奏

Göttschingのギターはもっとも前面に出る旋律声部ですが、その方向はリズム隊との交渉で絶えず決まります。シンセサイザーのクレジットが電子音の幅を広げ、すべての持続音を自動的にSchulzeへ帰すことを防ぎます。Enkeは反復、歪み、力点の移動が可能なベース音型で「Freak 'N' Roll」を固定し、その上の表面は変化します。ギターのクレジットも資料にあり、スタジオでの役割が低音支援だけではなかったと分かります。

SchulzeはA面で力強くドラムを演奏し、その後「Jenseits」の静かな構築へ鍵盤と電子音を持ち込みます。RosiはB面だけに登場しますが、声は明確に聴こえる構造色であり、LP全体を器楽作品とする説明を退けます。Dierksは広いダイナミック領域を捉え、リズムの密度を判別可能に保ち、小音量の電子的な面にも奥行きを残します。Kaiserは演奏編成ではなく制作史に属します。

推進と浮遊

前進運動が電子的な彼方へ道を譲る

「Freak 'N' Roll」は書かれたヴァースや即座に示される主題ではなく、反復するリズム接触によって開きます。Schulzeのドラムは重量とアタックを調整し続け、グルーヴを機械的に同一化せず持続させます。Enkeのベースは中心と摩擦をともに与え、Göttschingは切り詰めた音型、長く伸びる線、さらに荒いギター圧力を交替させます。演奏は相互作用で築かれ、誰も連続した主役ソロの下で待つだけではありません。

「Jenseits」は脈動を減らし、オルガン、シンセサイザー、ギターの共鳴、電子音を時間経過の主な尺度にします。Rosiの声は通常のリード歌唱でなく、親密で語りに近い音として空気へ入ります。A面が反復でエネルギーを蓄積するのに対し、B面は音色、距離、漸進的な重なりで変化。アナログ盤の区切りは作曲的で、身体の推進と地に足のつかない音場の間に必要なリセットをつくります。

二つの面のガイド

完結した二つの面、異なる二つの状態

01

Freak 'N' Roll

19分のA面はアルバムの機関室です。Schulzeはソロ作品の一部に結びつくシーケンサー主導の個性ではなく、ドラムキットから始め、Enkeが即興へ可動的なベース基盤を与えます。Göttschingのギターは短いリズム細胞、持続線、次第に熱を帯びるアタックで応答。題名の言葉遊びはフリーク・シーンの開放性とロックンロールの推進を結ぶ音楽に合いますが、演奏は標準的な歌曲形式を避けます。構築は集団による密度調整から生まれ、部分は締まり、ギター句に余地ができ、ドラムが重心を変え、3人組が運動を再構築します。終わりは別名の楽章列を解決するのでなく、連続した片面の蓄積力を運びます。

02

Jenseits

「Jenseits」は「彼方」を意味し、B面はその語を筋書き上の目的地でなく音響的な状態として扱います。オルガンと電子音が遅い地平を築き、ギターとベースはリフ楽器でなく浮遊する形として現れます。ここではSchulzeの拡張された鍵盤/電子音の役割が特に重要ですが、Göttschingにもシンセサイザーのクレジットがあります。Rosiの静かな声は曲を歌詞歌曲へ変えず、人間的尺度を変えます。音域、残響、近さの小さな移動がA面のリズム議論に代わります。単なる穏やかなコーダではなく、24分を超える長い半分であり、忍耐、減衰、ほとんど知覚できない運動を完結した形式として聴くよう求めます。

参加と彼方

加わること、越えること、集団で聴くこと

『Join Inn』という題は参加を思わせ、資料で確認できる作品の起源により、再会は装飾的な解釈以上のものになります。「Freak 'N' Roll」は共有する過去をもつ3人の即時的な身体協調を通じ、加わることを探ります。「Jenseits」は問いを、奏者がどう一緒に動くかから、支配的な脈動なしに音がどう共存できるかへ変えます。B面のドイツ語題は彼方という考えを導入しますが、名を持つ登場人物や固定した物語は与えません。

Rosiの声は抽象空間を説明するのでなく、その内部へ人間の存在をつくります。面順は社会的エネルギーから内的注意へ移動。この進行は音楽の編曲とダイナミクスを反映しますが、資料に記録された形而上学的筋書きと誤解してはいけません。二つの題は再会へ弧を与えます。部屋へ入り、参加し、ロック3人組の馴染んだ役割の彼方へ進むのです。

Ohr OMM 556032

Ohrのゲートフォールドが再会を縁取る

Ohrのオリジナル版は『Join Inn』をカタログ番号OMM 556032のゲートフォールドLPとして提示します。表面の像は題名と奏者を、レーベルの実験的ドイツ作品群の視覚言語へ置きます。ゲートフォールド形式は、2行の曲目表から想像する以上に大きな物理的枠を与えます。片面1作品なので、レーベル面は単純なA/B構造を保てます。

後年のCD版は同じ主要2作品を保ちながら、ゲートフォールドの提示を必然的に縮小します。一部再発盤は「Freak 'N' Roll」の句読法や大文字小文字を変えますが、別の作曲にはなりません。1998年の『Join Inn / Starring Rosi』CDは2作を結合しており、全9曲でオリジナル『Join Inn』のジャケットや曲順を再定義してはいけません。MG.Art正規アナログ盤は、長編形式に適した面単位の姿へ戻します。

第4作

第4作がグループの一つの姿を閉じる

Ohrは1973年、『Join Inn』をAsh Ra Tempelの第4作として発売しました。ドイツ・オリジナル盤はOMM 556032で、各面1作品を収録。「Freak 'N' Roll」は19分余り、「Jenseits」は24分余りです。創設メンバー3人全員が両作品の作曲クレジットを共有します。

本作は急速に変わる初期カタログで『Schwingungen』『Seven Up』に続きました。短いシングルや別のスタジオ曲はオリジナル構成に含まれません。当時のチャートや売上数字がなくても、順序上の位置は確立できます。後年の批評はSchulzeの復帰と、推進する面/浮遊する面の対比の双方を強調してきました。

創設時の化学反応

Ash Ra Tempel創設時の化学反応への凝縮された帰還

『Join Inn』は両作で創設3人組が演奏するため、セルフタイトルのデビュー作の姉妹作としてよく聴かれます。ただし比較には限界があります。後作は異なるスタジオ・ネットワークから生まれ、Schulzeへ広い鍵盤/電子音の役割を与えます。「Freak 'N' Roll」はリズム隊内部から長い即興をまとめるEnkeの能力を保存。「Jenseits」は空間、抑制、ゆっくり変わるギター色に対するGöttschingの感受性を示す重要例になりました。

本作はAsh Ra Tempel名義でGöttsching、Enke、Schulzeが交わる1970年代最後のスタジオ地点です。直後の『Starring Rosi』は、より小さな創作中核と簡潔な形式を中心に名義を継続できると示しました。後年のAshraやソロ作品を、本作がすでにGöttschingだけの構築だったかのように遡及投影すべきではありません。持続する個性は実際の再会の化学反応に基づき、対立しながら等しく完結した二つの演奏に捉えられています。

オリジナル2作品

両面を完全に保ち、隣接アルバムと分ける

1973年オリジナルLP「Freak 'N' Roll」がA面、「Jenseits」がB面全体を占めます。
参加者の境界創設3人組が復帰し、Rosiの声は「Jenseits」に限定されます。
編集盤への注意『Join Inn / Starring Rosi』は2作を結合したもので、全9曲のオリジナル版ではありません。

正規の『Join Inn』構成はちょうど2作品です。「Freak 'N' Roll」はA面全体で、創作した楽章へ分けてはいけません。「Jenseits」はB面全体で、Rosiの声の参加を含みます。データベース間の小さな時間差は索引やマスタリングを反映します。

オリジナルのカタログ番号は一般にOMM 556032またはOMM 556.032と表記されます。後年のMG.Art盤は二面構造を保存。1998年の2作組CDは『Join Inn』終了後に『Starring Rosi』の7曲が続きます。両長編演奏を無編集で残し、アルバム境界を明示する版を選びます。

聴き進める順路

リズムから入り、空間から去る

  1. 「Freak 'N' Roll」ではギターを追う前にドラムとベースから聴き始めます。
  2. 周囲のアンサンブルが変わることで反復音型が変化する様子に注目します。
  3. A面の蓄積する圧力へ十分な音量ヘッドルームを残します。
  4. オリジナル盤の面の切れ目で休止を取ります。
  5. 「Jenseits」では全音を一人のクレジットへ押し込まず、鍵盤層とギターのサステインを聞き分けます。
  6. Rosiの声を空間設計の一部として聴きます。
  7. B面が完全に減衰してから冒頭へ戻ります。この対比がアルバムの中心体験です。

調査資料

出典と参考資料

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