作品
基本情報
- アーティスト
- Popol Vuh
- アルバム
- 第5スタジオ・アルバム
- 原盤全6作
- 6曲
- B面
- Einsjäger & Siebenjäger
- エンジニア
- Hansjürg Meier
- ゲスト
- Olaf Kübler、フルート
重要な理由
FrickeとFichelscherが持続的な恍惚の言語を見いだす
『Einsjäger & Siebenjäger』はFlorian FrickeとDaniel Fichelscherの協働を、明確なアルバム規模の言語へ定着させる。Frickeは後に、ここでFichelscherの様式へ強く身を委ね、得られた手法が約7年重要だったと述べた。簡潔なA面5作は、旋律、ギター色、打楽器、声の存在を異なる比率で分離する。その後、表題作がB面全体を使い、それらを長い形式の中で循環させる。
Djong Yunの声は通常のリード歌唱曲を並べるのでなく、合奏内部の触媒として働く。Olaf Küblerのフルートは限定されたゲスト参加で、3人の標準楽器法へ一般化してはならない。本作は『Hosianna Mantra』のドラムなし室内楽より直接的に、ロックの力と祈りの集中を均衡させる。聖書文書の一周期を閉じ、後のPopol Vuhを形づくるギター/ピアノ/打楽器の音を確立する点で、発展史上も音楽上も重要だ。
1974年5月
1974年5月のセッションが一つの周期を閉じる
『Hosianna Mantra』はPopol Vuhを電子音企画からアコースティックな宗教合奏へ変えた。『Seligpreisung』が新たな聖書歌曲で続き、Daniel Fichelscherはギターと打楽器の中心性を増した。『Einsjäger & Siebenjäger』は1974年5月、ミュンヘンのBavaria Tonstudioで録音。記録上の中核はFlorian Fricke、Daniel Fichelscher、Djong Yunで、Olaf Küblerがフルート参加する。
Hansjürg Meierがエンジニア、Popol VuhがCosmic Couriers向けの制作/ミックスダウンを担当。Frickeは後に本作を一周期の終わり、『Das Hohelied Salomos』を次の始まりと説明した。イタリアPDU盤とドイツKosmische Musik盤は1974〜75年頃に記録され、資料間に小さな年代差を生む。中核作品年表では1974年のスタジオ第5作に位置づく。
Fricke、Fichelscher、Yun
3人組と、範囲を慎重に限定したフルート奏者
Frickeのピアノは広い和音基盤、明るい走句、打楽器のような反復音型を行き来する。スピネットがより硬い打撃を加え、短い曲の透明感を助ける。Fichelscherのエレクトリック・ギターは長い旋律弧を保ち、アコースティック・ギターは脈動と触覚的細部を与える。打楽器は全箇所に標準ロックのバックビートを課さず合奏を動かす。
Yunの声は質感の内部で上昇するもう一つの線となり、Instrumentalという分類を不正確にする。Küblerのフルートは息と高さを加える限定ゲスト役で、曲別資料なしに境界を広げるべきでない。Meierの録音はピアノの打撃、ギターの持続、打楽器の共鳴を分離して保つ。小編成そのものが音の中心であり、強度は隠れた大合奏でなく相互依存から生じる。
恍惚的な合奏
ピアノの打撃、歌うギター、有機的な打楽器
エレクトリック・ギターと打楽器がより連続的な空間を占めるため、『Hosianna Mantra』より明瞭にロック志向へ響く。Frickeのピアノは和声的中心を保ちつつ、伴奏でなくFichelscherと出会うようリズム的に打つことが多い。Kleiner Kriegerが合奏を冒頭の合図へ凝縮し、King Minosが旋律と声に大きな枠を与えた後、Morgengrußが表面を澄ませる。
Würfelspielは変化と回帰を遊戯的にし、Gutes Landは面を暖かな結びへ広げる。表題作はA面の語彙を複数の強度波を持つ19分の流れへ集める。Yunの登場は不変の伴奏上に留まらず器楽方向を変える。録音が明瞭なので、触れ方の小さな変化が聞こえ、反復は累積的に感じられる。
全曲ガイド
5つの小品と片面全体の表題作
Kleiner Krieger
Daniel Fichelscher作Kleiner Kriegerは1分の冒頭小品。ギターと打楽器が通常の歌曲を展開する間もなく動きを築く。戦士の題はジャケットの騎乗弓兵や作品名の狩人像へつながるが、一つの物語が統合するわけではない。短さには機能があり、King Minosへの門を開き、A面が規模を対照として使うと示す。音色、リズム、配置が正確なら、小さな作曲的身振りも個性を運べる。
King Minos
Frickeの曲は特定の神話を語り直さずクレタの王を呼び出す。ピアノ、ギター、声、合奏運動が名に儀式的な重みを与え、旋律反復が即時性を作る。4分半の形式はKleiner Krieger後、A面で最初の完全な拡張となる。別箇所の聖書文書クレジットを根拠にMinosとSolomonの混成物語を創作してはならない。ここで固有名は、王、戦士、宗教的呼びかけからなる広い領域の像として働く。後年のKing Minos IIはボーナス異稿で、原曲ではない。
Morgengruß
Fichelscher作Morgengrußは、面をアコースティックで夜明けのような明晰さへ縮める。ギター音型と軽い打楽器が、文字通りの日の出場面なしにKing Minos後の再生を与える。後に別版Morgengruß IIが生まれ『Aguirre』に使われたが、その1975年文脈で原盤1974年の個性を置き換えてはならない。曲順上の蝶番として、簡潔な開放感がWürfelspiel前の和声空間を澄ませる。電気ギターの頂点でなく触れ方と共鳴で形式を作れることを示す。
Würfelspiel
Dice Gameは慎重に配置した3分曲へ偶然を導く。ピアノとギターは、必然であり新たに振られたようにも感じる音型を交換する。題は遊びと偶然性の解釈を支えるが、録音形式がサイコロで無作為/即興に決められたという記録はない。Morgengrußの静けさ後にA面の力を上げる。Fichelscherの打楽器とFrickeのピアノ打撃がリズムを共同化し、旋律が抽象的練習になるのを防ぐ。不確かさを前進へ変えGutes Landを準備する。
Gutes Land
Good Landは短いA面曲のうち最長で面を閉じる。ピアノ、ギター、打楽器、声が牧歌的旅行記なしに温かさを作る。題は到着、祝福、注意によって良くなった場所を示唆し得るが、名のある地理は不要だ。戦士、王、朝、偶然の像をより落ち着いた場へ集める。ただし音楽上の主張を終えず、聴き手に盤を返させ、旋律/リズム素材が表題曲の面全体へ延びるのを準備する。
Einsjäger & Siebenjäger
19分の表題作がB面を占める。題名は、一般にOne HunterとSeven Hunterと訳されるマヤの『Popol Vuh』の人物を示し、グループ名と作品名を結ぶが、場面ごとの神話再話を証明しない。Frickeのピアノ、Fichelscherの歌う電気ギター、有機的打楽器が回帰する波を築き、Yunの声が方向を変える触媒として入る。印刷された楽章でなく回帰、音域、強度で成長する。A面の5小品が断片でなく、この3人が持続できる言語の凝縮した教程だったと明かして作品を完成する。
名と象徴
戦士、王、偶然、良き土地
作品名はグループ名の源であるマヤの『Popol Vuh』に関係する狩人像を呼ぶ。Kleiner Kriegerとジャケットの弓兵が戦士像を反復するが、一人の登場人物にはならない。King Minosは別の神話的支配者を導き、一つの習合的筋書きへ押し込むべきでない。Morgengrußは名と争いから再生へ移る。
Würfelspielは高度に制御された旋律反復の隣へ偶然を置く。Gutes Landは征服でなく到着と祝福を示唆する。ライナー資料はFrickeが翻案したSolomonの文書を記し、異文化的領域へ聖書言語を加える。これらは象徴名と宗教的発話として共存し、作品は文字通りの6部物語として記録されていない。
Kosmische Musik盤
ジャケットを駆ける那須与一
ジャケットは、12世紀の侍弓兵・那須与一を描く20世紀初頭の絵葉書画像を取り入れる。騎乗弓兵はKleiner Kriegerと狩人の題を視覚的に反響するが、3つを同一人物とはしない。Bettina Frickeが写真、確立した作品資料ではPeter Geitnerがジャケット設計に記載される。
Kosmische Musikのカタログ番号58.017が原盤系統を示す。A面の5題はB面を占める一つの題と視覚的、物理的に対照する。後年版は表題作後に曲を足し、片面一作の設計を弱め得る。ジャケットは出典の記録に基づき説明し、無名の東洋の戦士像と一般化すべきでない。
第5作
イタリアで認知されたKosmische Musik盤
本作は1974年5月にBavaria Tonstudioで録音。Popol VuhがCosmic Couriers向けに制作/ミックスし、Hansjürg Meierがエンジニアを担った。イタリアPDU盤とKosmische Musik盤は1974〜75年の発売を示し、MusicBrainzとAllMusicは1974年の中核年表へ置く。
当時の報告はイタリアで年間作品の一つとして認知されたと記したが、裏付けのないチャート順位や売上は主張しない。Frickeは後にA面のファーストテイク的連続性とFichelscher様式の重要性を強調した。続く『Das Hohelied Salomos』は関連参加者を含むが後日の録音で、同一セッションではない。本作の受容はB面表題作の美と流れに結びついてきた。
新たな周期
Popol Vuhが継続を選んだ方式
『Einsjäger & Siebenjäger』はアコースティック/電気期の中心的Popol Vuh作品とよく見なされる。持続的な貢献は、打撃的ピアノと持続する旋律ギターによるFricke/Fichelscherの協力にある。Yunの声は装飾的な宗教的空気でなく、第3の方向力を与える。A面は一つの合奏言語が明確に異なる5つの小品を生めると示す。
B面表題作は、同じ言語がMoog中心の電子音へ戻らず長編を支えられると示す。Fricke自身が本作を数年続く作業方式へ結びつけた。後年の別版は旋律の移植可能性を示すが、原曲順へ挿入してはならない。遺産はすべてのPopol Vuhが神秘的に響くという曖昧な主張でなく、構造的に精密な歓喜にある。
原盤6作
King Minos IIはKing Minosではない
正規アルバムは全6作。Kleiner KriegerからGutes LandまでがA面、Einsjäger & SiebenjägerがB面全体を占める。King Minos IIはKing Minosの代替題ではない。
Wo bist Du?は後年の追加素材。
Morgengruß IIは別作品の文脈で発表された異稿。Djong Yunが歌うためInstrumentalは不適切。表題作を正規終曲として保つ。
聴き方の道筋
A面を表題作への教程として聴く
- Kleiner Kriegerを導入索引でなく意図的な小品として扱う。
- King Minosが同じ合奏規模を広げる様子を聴く。
- Morgengrußをリズム的なWürfelspiel前の空間整理として聴く。
- 盤を返す前にGutes LandでA面を完結させる。
- 表題作ではピアノ、ギター、声を別々に追う。
- 打楽器が固定したロックのバックビートなしに波を作る様子に注目する。
- 原盤の片面全体の終曲を聴いた後でのみボーナス異稿を探る。
調査経路
出典と参考資料
- Einsjäger & Siebenjägerの原曲目、クレジット、Frickeのインタビュー — Popol Vuh archival discography
- 作品年表、曲分析、全クレジット — AllMusic
- Einsjäger & Siebenjäger発売ガイド — The Strawberry Bricks Guide
- Popol Vuh 1974年作品年表 — MusicBrainz
- 1974年5月セッションと発売史の論考 — Popol Vuh archive