作品概要
基本情報
- アーティスト
- Country Joe and the Fish
- 発売
- 1968
- アルバム
- スタジオ第3作
- オリジナル収録曲
- 11曲
- レーベル
- Vanguard
- 演奏時間
- 約34分
重要である理由
主張を失わず複数の声になるバンド
『Together』は初期2作の作曲構図を逆転させます。McDonaldの単独作は2曲だけで、残りをHirsh、Melton、Barthol、Cohenと複数の組み合わせが形づくります。
再配分はクレジットだけでなくリードの声も変えます。David Cohenは「Mojo Navigator」を攻撃的に歌い、HirshとMeltonの曲が別の感情や風刺の角度を持ち込みます。
「Rock and Soul Music」は約7分の集団的な熱望で始まります。グループはソウル・レビューの身体言語を試し、その後作品は作曲者の明確な小曲へ分かれます。
本作は政治性を保ちます。「The Harlem Song」は人種差別と向き合い、「Bright Suburban Mr. and Mrs. Clean Machine」は立派に見える同調を風刺し、「The Streets of Your Town」は都市の敵意を扱います。
静かな形式も同じく具体的です。「Waltzing in the Moonlight」はフラメンコの色彩を使い、「Away Bounce My Bubbles」は牧歌的な白昼夢となり、「An Untitled Protest」は反戦の死のマントラとして閉じます。
「The Fish Moan」は28秒の蝶番であり、大きな独立曲ではありません。その配置はオリジナルの喜劇的構築の一部です。
『Together』は、1968年後半に脱退が始まる前、McDonald、Melton、Cohen、Barthol、Hirshのクラシック編成が完成させた最後のスタジオ作です。名のある作曲者や集団判断が各様式転換を担い、漠然としたサイケデリアではない責任ある予測不能さに価値があります。
New York、1967〜68年
McDonald主導の2作を経て
Vanguard初期2作は1967年に登場し、McDonaldを中心的な作曲者/歌手として確立しました。『Together』は1967年12月と1968年2月、New YorkのVanguard 23rd Streetスタジオで録音。Samuel Chartersが再び制作し、Ed Friednerが録音と特殊効果、Barry Meltonも制作クレジットを得ました。全11曲約34分半で、短い「Fish Moan」を数えるとA面6曲/B面5曲です。
「Rock and Soul Music」は5人の共同名義。その後、単独/共同クレジットが作品をHirsh、Melton、Barthol、McDonaldへ再配分します。
McDonaldは「Susan」から「Good Guys/Bad Guys」までの演奏に不参加とされ、民主的な発想を契約上だけでなく音として聞かせます。
本作はグループ最大の売上を記録したLPとなりましたが、成功してもBruce Bartholは1968年9月までに脱退しました。
CohenとHirshも1969年初頭頃に離れ、『Together』はこの5人による最後のスタジオ声明となりました。
クラシック編成の5人
作曲、歌唱、楽器戦略を担う5人
中盤前半でMcDonaldが比較的不在なため、彼の模倣でない本当に異なるリードの声が入る余地が生まれます。Meltonは郊外風刺から都市的ハードロック、月夜のアコースティック色へ進む最も強い別の作曲者となる。Cohenのオルガンと「Mojo Navigator」の攻撃的な歌は、それまで楽器役の陰にあったフロントマンの力を示します。Bartholはベースの動きを「Rock and Soul Music」の原動力にし、さらに奇妙な「Cetacean」を提供します。
Hirshはリズムの錨であると同時に旋律作家です。「Susan」と「Away Bounce My Bubbles」はドラマー像から遠い優しさを示します。
多数の音響効果クレジットは特定の編曲、とりわけ「Cetacean」に属し、作品全体が連続コラージュである証拠ではありません。Robin McDonaldのフィンガーシンバルは明確に限定された補助色で、核心メンバーを意味しません。ChartersとFriednerは明瞭で簡潔な制作により、急変する様式を読み取りやすくします。
集団的な多様さ
ソウルの運動、風刺、音響コラージュ
「Rock and Soul Music」はBartholの踊れるベースから集団歌唱と長い電気的解放へ築かれます。「Susan」はオルガン中心の空間を持つHirshの慎重なラブソングへ転換。「Mojo Navigator」はCohenの硬い歌とギター攻撃を本作最短の完全曲へ凝縮します。「Bright Suburban Mr. and Mrs. Clean Machine」は磨かれた体面を切り詰めた風刺へ変えます。
「The Good Guys/Bad Guys Cheer」が参加を募り、「The Streets of Your Town」がMeltonの都市への告発へ突き進みます。「The Fish Moan」は喜劇的な身体音で面の区切りへ穴を開ける。「The Harlem Song」は偽の旅行記と次第に深刻になる音の重みで人種差別を枠づけます。「Waltzing in the Moonlight」はサイケデリックな電子音でなく、アコースティックでフラメンコ風の身振りを使います。
「Away Bounce My Bubbles」はHirshの牧歌的な像を漂います。「Cetacean」はロック曲から奇妙な音と戻ってくる断片へ移る。「An Untitled Protest」は終曲をオルガンのドローン、声、フィンガーシンバルの句読点へ削ぎ落とします。
全曲ガイド
集団と個人による11の声明
Rock and Soul Music
5人全員がクレジットを共有し、想像上のソウル・レビューとして演奏します。Bartholのベースが身体的な推進力を与え、声とギターが形式を拡張。作品は協調された過剰として「together」を定義して始まります。
Susan
Hirshは冒頭曲に私的なラブソングを続けます。安定した脈動とオルガン空間が集団の見せ場を慎重な呼びかけへ替え、ドラマーの作曲が感情の尺度を変えると示します。
Mojo Navigator
Cohenの攻撃的なリード歌唱が新たなフロントマンを与えます。ギターとオルガンが簡潔な形式をハードロックへ押し、navigationを神秘的でなく闘争的に響かせます。
Bright Suburban Mr. and Mrs. Clean Machine
HirshとMeltonは社会風刺を整った表面と鋭い縁へ凝縮します。体面ある夫婦が機構となり、編曲の秩序そのものが脅威になります。
Good Guys/Bad Guys Cheer / The Streets of Your Town
cheerが道徳をチーム分けへ縮めた後、Meltonの曲が都市分断の敵意を暴きます。移行は観客参加を単純な分類へ向け返し、A面で最も硬い推進力を解放します。
The Fish Moan
28秒の集団音が作品の議論の勢いを中断します。大きな声明間の句読点であり、隠れたジャムへ誇張すべきではありません。
The Harlem Song
McDonaldは偽旅行記の冒頭で差別的な観察を暴きます。音楽が重みを得るにつれ、冗談は案内役へ跳ね返る。風刺は土地の色でなく告発になります。
Waltzing in the Moonlight
HirshとMeltonは都市の圧力をアコースティックな親密さへ交換します。ワルツの動きとフラメンコ風ギターが、月夜の場面を単なる柔らかなサイケ曲でなく形式的に異なるものにします。
Away Bounce My Bubbles
Hirshの白昼夢が軽い旋律と牧歌的な音を通じて上昇します。見かけの無垢さは社会的議論の後に休息を与え、作者特有の像を保ちます。
Cetacean
Bartholは強固なロック形式で始め、編曲が異音へ溶けて断片として戻ります。鯨を連想する題名は大きさを招きますが、形式は安定した比率を意図的に拒みます。
An Untitled Protest
McDonaldはドローン状のオルガン場とフィンガーシンバルに声を対置して閉じます。説明的題名を与えないことで死のマントラは標語化を拒み、抗議は哀悼として終わります。
ともに、そして分かれて
共同体、偏見、愛、抗議
『Together』が名づけるのは、対立なき調和ではなく過程です。分散した作曲が生産的な不一致を生みます。
冒頭のソウル共同体は、cheerと「Streets of Your Town」の社会分断と対照をなします。「Harlem Song」と「Clean Machine」は異なる喜劇の枠で人種差別と同調を攻撃。「Susan」「Waltzing」「Away Bounce My Bubbles」は三つの異なる私的避難所となる。「Mojo Navigator」と「Cetacean」は攻撃と溶解で運動を不安定にします。
「The Fish Moan」は身体音で作品構築の深刻さを嘲ります。終幕の抗議は集団の見せ場を剥ぎ、死へ戻る。本作の主要概念は民主的な方法で、全員が主題、声、形式を変えられます。
Vanguard 9277/79277
題名、過程、不安な約束としてのTogether
Vanguardは9277/79277の組み合わせでモノラル/ステレオ盤を発売。題名は、作曲が実際に最も広く分配された瞬間の5人を集団として示します。パッケージはMcDonaldとRobinの結婚にも触れ、Robinはフィンガーシンバルと打楽器で参加します。
オリジナル曲順は28秒の「Fish Moan」を含め全11バンドと数えます。後年のCD表示がクラシック編成の明確な範囲を曖昧にしてはいけません。
1968
クラシック編成の商業的頂点
『Together』は約1年間で3枚目のVanguard LPとして1968年に登場。最大の売上を記録し、広い作曲分担が商業的評価を妨げないと示しました。批評は多様さを評価し一貫性を疑い、その判断はMcDonaldの支配をどれほど好むかに左右されがちです。
別の歌手や作曲者が表面を変えても政治的な文章は直接的です。成功は安定でなく人間関係の緊張と重なりました。後の再評価ではクラシック編成自身の集団実験として聴くことが有効です。
第3作
脱退前の民主的な頂点
『Together』は5人全員がこれほど明瞭に作曲を形づくる唯一のオリジナル期スタジオ作です。最も重要な遺産は一つのアンセムでなく民主性にあります。「The Harlem Song」はMcDonaldの風刺を保ち、周囲の曲は他にも作曲者がいたと証明。Meltonの「Streets of Your Town」は編成交代後の大きな役割を先取りします。
Hirshの旋律曲は彼を単なるドラマーとする説明を崩します。Cohenの「Mojo Navigator」の歌はデビュー作では見えにくかった前線の役割を捉える。発売後の脱退は題名を歴史的に切なくしますが、記録された解散コンセプトにはしません。11の急変はブランド的一貫性よりアンサンブルの個性を強く主張します。
オリジナル版
ボーナス混入のないオリジナル11バンド
オリジナル版は全11曲、約34分29秒。「The Fish Moan」はオリジナルの28秒バンドです。「Rock and Soul Music」は5人共同名義。McDonaldの単独作は「The Harlem Song」と「An Untitled Protest」の2曲です。
2〜5曲目はMcDonaldが演奏不参加と報告されています。Robin McDonaldは打楽器で参加しますが核心メンバーではありません。本作は脱退前のクラシック5人による最後のスタジオ作。後のライブ/再結成演奏をLPへ混入させてはいけません。
聴き進め方
変化する作曲者と声を追う
- 長い冒頭曲の共同作曲を確認します。
- 2〜5曲目でHirsh、Cohen、Meltonを別々の声として追います。
- 「The Fish Moan」を句読点として扱います。
- 「The Harlem Song」の冗談が告発へ硬化する過程を聴きます。
- 「Waltzing」と「Away Bounce My Bubbles」を異なる避難所として聴きます。
- 「Cetacean」の溶解から終幕のドローンまでを追います。
- その後、McDonaldとの優劣でなく作品内の声を比較します。
調査資料
出典と参考資料
- 『Together』の曲構成と歴史解説 — Ace Records / Vanguard
- アルバム、クレジット、批評 — AllMusic
- Country Joe and the Fishアーティスト史 — AllMusic
- 公的データベースのバンド作品一覧 — MusicBrainz
- Country Joe McDonaldディスコグラフィー — CountryJoe.com
- Vanguardレーベル・ディスコグラフィー — Both Sides Now Publications