第2作は、簡潔な5曲とB面を占める17分の表題曲へ意図的に分かれる。「Most Anything You Want」と「Flowers and Beads」は旋律的でほぼポップ曲の規模を保ち、表題曲は素材をオルガンのモチーフ、歌のリフレイン、ギター、ベース、打楽器中心の長い中間部へ絞る。この対照が重要だ。同じ編成が短い歌形式と長編規模の両方で機能する姿を記録している。
主要曲: Most Anything You Want · Flowers and Beads · In-A-Gadda-Da-Vida
『Ball』は片面を使う形式を繰り返さず、全9曲のうち5分を超えるのは2曲だけ。「In the Time of Our Lives」はフィードバック、Brannの短いギターの噴出、Dormanの活発なベースで始まり、「Lonely Boy」はIngleのオルガンを遅いソウル・バラードへ向ける。Brannは1969年末の脱退前、最後の長編スタジオ表現となる「Belda-Beast」でアルバムを閉じる。
主要曲: In the Time of Our Lives · Soul Experience · Belda-Beast
1968年1月発売のデビュー作は、その直後に変化した5人編成を保存している。DeLoach、Ingle、Weisが作曲と歌を分け合い、「Unconscious Power」は簡潔なオルガン/ギター・リフで疾走。Allen Toussaint作の「Get Out of My Life, Woman」はグループをリズム&ブルースへ結び、器楽曲「Iron Butterfly Theme」はサウンドの重い側面をポップ曲の長さ以上へ引き伸ばす。
主要曲: Possession · Iron Butterfly Theme · Gentle as It May Seem
Iron Butterflyは反復、オルガン、アンプの重量によってサイケデリック音楽を巨大建築のようにできると示した。ヘヴィ・サイケと初期メタルは、その教訓をすぐに吸収した。
Iron Butterflyは、ガレージ由来のサイケデリア、片面を使う即興、ヘヴィ・ロックが取り入れた遅い重量感をつなぐ蝶番として重要だ。彼らだけをメタルの発明者と呼べば、多くのバンドが関わった複雑な移行を単純化してしまう。より有用な遺産は、オルガン主導の反復と長い演奏時間が、管弦楽的な編曲や超絶的な速さなしに質量を生めると証明したことにある。