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クラシック・アルバムガイド

Sweetheart of the Rodeo

The Byrds · 1968年 · カントリー・ロック/フォーク・ロック

Columbiaから1968年8月30日に発売された『Sweetheart of the Rodeo』は、Gary Usher制作によるThe Byrds第6作。Roger McGuinn、Chris HillmanにGram Parsons、Kevin Kelleyが加わった全11曲のカントリー画期作で、発売版の歌唱と後年のアーカイヴを慎重に分ける必要がある。

1968年8月30日発売全11曲の第6作Gary Usher制作
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作品

基本情報

アーティスト
The Byrds
発売
1968年8月30日
アルバム
スタジオ第6作
原盤曲数
11曲
レーベル
Columbia
制作
Gary Usher制作/Roy Halee、Charlie Bragg録音

重要な理由

主要ロック・グループがアルバム全体をカントリー形式へ捧げる

『Sweetheart of the Rodeo』が重要なのは、国際的に知られたロック・グループが、両者の聴衆を別物とみなすことが多かった時代に、アルバム全体をカントリーのレパートリーと録音実践へ捧げたからだ。

本作は最初のカントリー・ロック盤ではなく、The Byrdsはすでにカントリー素材を録音していた。重要なのは、根拠のない絶対的な初という主張ではなく、その専心の規模と可視性にある。

Gram Parsonsは曲、カントリーの知識、説得力ある方向を持ち込んだ。一方、Chris Hillmanのブルーグラス背景と以前のカントリー作曲によって、変化はThe Byrds内部からも育った。

NashvilleとLos Angelesの専門奏者が、作品に様式固有の細部を与える。ペダル・スティール、フィドル、バンジョー、ピアノ、Clarence Whiteのギターは、通常のフォーク・ロックに貼る装飾記号ではなく合奏の声部として働く。

発売版には複雑な歌唱記録がある。Parsonsが一部の曲を主唱し、別の曲ではMcGuinnとHillmanが彼の主唱を差し替えた。後年版はその別マスターを公開するが、1968年8月に聴衆が聞いた内容を変えない。

Nashville/Hollywood、1968年

Parsons加入、NashvilleがThe Byrdsの方向を変える

David CrosbyとMichael Clarkeの脱退後、McGuinnとHillmanはGram ParsonsとドラマーKevin Kelleyを迎えた。Parsonsは当初鍵盤奏者として入ったが、すぐにカントリー方向の中心となる。

The Byrdsは1968年3月、ColumbiaのNashvilleスタジオで録音を始め、5月までHollywoodで追加作業とヴォーカルのオーヴァーダブを完成させた。

楽器語法が劇的に変わってもGary Usherが制作を続け、企画を直前2作とつないだ。Roy HaleeとCharlie Braggが録音技師として記される。

レパートリーは当時未発表だったBob Dylan曲2曲と、伝承/既発表のカントリー、ゴスペル、ブルーグラス、ソウル素材、Parsons作2曲を結ぶ。

「The Christian Life」「You Don't Miss Your Water」「One Hundred Years from Now」におけるParsonsの元の主唱は、発売版で差し替えられた。アーカイヴ版は初期マスターを保存する。

Parsonsはアルバム発売前の1968年夏にツアー編成を離れた。Columbiaは8月30日、米国で全11曲のステレオ盤『Sweetheart of the Rodeo』を発売した。

『Sweetheart』セッション

カントリー専門奏者に囲まれた4人のバンド

Roger McGuinnギター、バンジョー、リード/ハーモニー歌唱
Chris Hillmanベース、マンドリン、アコースティック・ギター、リード/ハーモニー歌唱
Gram Parsonsギター、ピアノ、リード/ハーモニー歌唱、作曲
Kevin Kelleyドラム
Lloyd Green and JayDee Maness一部録音のペダル・スティール・ギター
Clarence White and John Hartfordギター/Hartfordはフィドル、バンジョーも担当
Earl Poole Ball, Junior Huskey and Jon Cornealピアノ、コントラバス、一部ドラム
Gary Usher, Roy Halee and Charlie Bragg制作とエンジニアリング

McGuinnの声がDylan曲でアルバムを開閉し、初期The Byrdsとのつながりを保つ一方、バンジョーとカントリーのリズムがその声を新しい合奏へ置く。

Hillmanのベースとハーモニー経験は、小さなリズム配置が重要な音楽で特に価値を持つ。「Blue Canadian Rockies」の主唱は芝居がからず抑制されている。

Parsonsは発売LPで「You're Still on My Mind」「Hickory Wind」「Life in Prison」を歌う。その節回しは異なる重心を与えるが、全曲をParsonsの演奏にはしない。

Kelleyのドラムは支えと明瞭な脈動を優先する。Nashville編曲がコントラバス、別のドラム、ピアノ、フィドル、スティールを要する箇所で、セッション奏者が土台を広げる。

GreenとManessは一部の曲へ異なるペダル・スティール語法を持ち込む。その仕事は漠然としたカントリー風味へまとめず、具体的にクレジットすべきだ。

WhiteとHartfordは精密さを運動へ結ぶ。エレクトリック・ギターの応答、アコースティックなピッキング、フィドル、バンジョーによって、各伝承形式が独自の個性を保つ。

カントリー合奏

ペダル・スティール、バンジョー、フィドル、ピアノ、規律ある声

『Sweetheart』は『The Notorious Byrd Brothers』のテープ・コラージュの密度を減らす。スタジオ技術は露骨な電子変形ではなく、均衡、楽器配置、歌唱選択に聞こえる。

ペダル・スティールは声の行間で感情的な注釈を担うことが多い。リズムを支配せず、後悔へ応え、地平を広げ、刑務所の哀歌を鋭くできる。

バンジョー、フィドル、マンドリンは、ブルーグラス/フォーク由来の曲をホンキートンク素材から分ける。本作は米国農村の全形式を交換可能なひとつのカントリー音として扱わない。

ピアノとコントラバスが一部の曲にNashvilleスタジオの土台を与え、McGuinnとHillmanの混ざる声は、様式変化を読み取れるだけのByrdsらしさを残す。

演奏は簡潔で規律がある。独奏は通常ヴァースや移行へ仕え、全11曲の曲順は初期作の長いサイケデリック展開を避ける。

Usherの制作はアコースティック弦をエレクトリック・ギターとスティールの隣で明瞭に保つ。良いミックスは、匿名の伴奏上へ声を置くのではなく、奏者同士の会話を明らかにする。

全曲ガイド

米国歌曲の伝統と出会う11曲

01

You Ain't Going Nowhere

McGuinnがDylan曲2曲の最初を、Hillmanのハーモニーとゆったり前進する脈動で歌う。ペダル・スティールの色がリフレインを開けた空間にし、言葉は待つことと約束された移動を釣り合わせる。冒頭曲はThe ByrdsのDylan史を新しいカントリー環境へ結ぶ。

02

I Am a Pilgrim

Hillmanが伝承ゴスペルの旅を、アコースティックなピッキング、McGuinnのバンジョー、Hartfordのフィドルで導く。編曲は霊的な旅を冒頭曲の世俗的期待から分け、壮大ではなく共同体的に聞こえる合奏へ信仰を根づかせる。

03

The Christian Life

Louvin Brothersの信仰宣言は、発売版ではMcGuinnの差し替え主唱で現れる。率直な節回しと簡潔なカントリー伴奏が皮肉を拒む。Parsonsの初期主唱はアーカイヴに別収録され、1968年LPの歌唱と混同してはならない。

04

You Don't Miss Your Water

William Bellのソウル曲は、カントリー楽器とMcGuinnの発売版主唱でジャンルを渡る。バンドは原演奏を模倣せず、空間と後悔を強調するため、失って初めて価値が分かるという格言は環境が変わっても残る。Parsonsの別主唱は後年版に属する。

05

You're Still on My Mind

ParsonsはLuke McDanielのホンキートンク哀歌を、直接的で無理のない疲労感とともに歌う。ピアノ、スティール、一定のリズムが酒場の場面に物理的な存在感を与える。大きく異なる米国の無法者物語へA面が移る前に、発売版の彼の声を確立する。

06

Pretty Boy Floyd

McGuinnはWoody Guthrieのバラッドをバンジョー主導の運動上で歌う。編曲は物語を明瞭に保ち、犯罪、評判、社会的裁きの説明にドラマを担わせる。複数の私的宣言の後、公の歴史でA面を閉じる。

07

Hickory Wind

ParsonsとBob Buchananの曲は、文字どおりの帰還ではなく場所の記憶でB面を開く。Parsonsの発売版主唱、抑えたスティール、整ったリズムが、大きな頂点なしに憧れを積み重ねる。本作で最も個人的なオリジナル声明となる。

08

One Hundred Years from Now

作曲はParsonsだが、発売版では初期主唱に代えてMcGuinnとHillmanの声を使う。歌詞は現在の裁きを未来の距離と比べ、エレクトリック・ギターと確かなリズムが思考実験を抽象的にしない。

09

Blue Canadian Rockies

HillmanはCindy Walkerの旅の曲を、無駄のない節回しと軽く動く編曲で歌う。風景は記憶された目的地として働き、「Hickory Wind」に異なる地理と、より外向きの声で応える。

10

Life in Prison

ParsonsがMerle Haggard/Jelly Sandersの刑務所曲を歌う。スティール・ギターと慎重なテンポが、監禁を美化せず結果を囲む。一人称の重さが、Dylanの最後の、より謎めいた清算前にB面を暗くする。

11

Nothing Was Delivered

McGuinnがDylanの未解決な取引で閉じ、ハーモニーと次第に強まるリズムが支える。道、山、巡礼に満ちた作品の後で、題名は到着を否定する。結末はカントリー実験をThe ByrdsとDylanの長い対話へ戻す。

11の旅

旅、信仰、不在、記憶、帰結

本作は筋書きのあるコンセプト盤ではない。旅、故郷、信仰、不在、道徳的帰結が繰り返し出会うレパートリーによって統一される。

移動はしばしば遅らされ、または記憶される。結婚の旅は未来に残り、巡礼者は救済へ向かい、「Hickory Wind」は失った場所を記憶で再構築する。信仰は明示的なキリスト教的献身と帰還への信頼として現れ、刑務所/無法者の曲は共同体が個人を裁くと何が起こるかを調べる。

水、風、山、道が広い地理を作る。編曲は管弦楽的な規模ではなく、楽器間の空間で風景を聞かせる。

Dylan曲2曲が、未解決のままの約束で曲順を囲む。「Nothing Was Delivered」は、冒頭の期待が示すより不安定な結末にする。

Columbia CS 9670

意図的な領域転換を示すロデオの像

表紙はJo Moraによる1932年のロデオ・ポスターから翻案した要素を使い、騎手、動物、競技、装飾文字の挿絵でジャケットを満たす。歴史的ポスターは現代バンド写真ではなく、米国西部の視覚伝統の中へ作品を置く。デザインはカントリーへの専心を即座に告げるが、レパートリーはロデオ像を越え、ゴスペル、ブルーグラス、ソウル、現代の作曲へ及ぶ。米国原盤はColumbia CS 9670のステレオ、英国モノ/ステレオ盤は1968年9月に続いた。

1968年8月30日

Columbia、1968年8月

Columbiaは1968年8月30日、米国で『Sweetheart of the Rodeo』をThe Byrds第6作として発売。原盤11曲のうち現メンバーによる新曲は、Parsons/Bob Buchananの「Hickory Wind」と「One Hundred Years from Now」の2曲だけである。「You Ain't Going Nowhere」はアルバム前にシングル化され、市場によってはB面が非アルバムの『Artificial Energy』期曲「Change Is Now」だった。初期の商業成績は1960年代半ばの頂点より控えめで、一部のカントリー聴衆はNashvilleの実践へ入るロック・グループに慎重だった。

後年の評価によって本作はカントリー・ロックの標準的参照作になった。その評判は、制作した正確な曲、歌手、専門奏者への注意を置き換えず、補うべきだ。

カントリー・ロックの画期作

最初という作られた主張なしに影響力を持つ

『Sweetheart』はカントリー・ロックを発明しなかったが、The Byrdsの名、Columbiaの流通、アルバム全体の専心によって発展中の形式へ異例の可視性を与えた。ParsonsとHillmanはまもなくFlying Burrito Brothersで共演し、ここで聞こえる発想を自作とグループの個性へ伸ばした。Clarence Whiteは後にThe Byrdsへ加入し、一部セッション参加は長いカントリー志向期の一部になるが、本作ジャケットのメンバーではない。

本作はNashvilleの奏者とカントリー・レパートリーをロック聴衆に新しく聞かせる一方、DylanカヴァーとByrdsのハーモニーがフォーク・ロックへの道を保った。最も強い遺産は神話ではなく実践にある。異なる録音文化の音楽家が、様式を尊重し新たな聴衆との接続を作る簡潔な編曲で出会う。

アルバムとアーカイヴ

発売版の歌唱、Parsonsマスター、セッション史

「Nothing Was Delivered」で終わる全11曲。
原盤の後にアウトテイク、別歌唱、ラジオ・スポット8曲を追加。
International Submarine Bandの背景を含む、2枚組全39曲のセッション研究。

原盤を評価するときは「Nothing Was Delivered」で止める。1997年または2003年のアーカイヴで、Parsonsの元の主唱と発売されたMcGuinn/Hillmanの差し替えを比較する。「All I Have Are Memories」「Pretty Polly」「Lazy Days」ほかのアウトテイクを、固定されたコンセプトの欠落楽章として扱わない。

Legacy EditionのInternational Submarine Band素材をThe Byrdsの演奏から分ける。ペダル・スティールの持続、アコースティックなアタック、ピアノの重み、声の混合を保ち、高域を明るくしすぎない音源を選ぶ。

聴き方の道筋

神話より先に翻案を聴く

  1. 「You Ain't Going Nowhere」をDylanからの連続性と新しい楽器上の始まりの双方として聴く。
  2. 「I Am a Pilgrim」の神聖な旅と「The Christian Life」の直接的教義を比較する。
  3. 「You're Still on My Mind」「Hickory Wind」「Life in Prison」を通して、発売版のParsons主唱を追う。
  4. 発売されたMcGuinn/Hillmanの「One Hundred Years from Now」と、アーカイヴのParsonsマスターを比較する。
  5. セッション素材へ進む前に、「Nothing Was Delivered」で原盤を閉じる。

調査資料

出典と参考資料

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