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プログレッシブ・ロック /アート・ロック
Porcupine Tree
スタジオでの奥行き、抑制、制御された衝撃から生まれる現代プログレッシブ・ロック。
RetroForge Recordsによるオリジナル編集アートワーク。
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出身地 ヘメル・ヘムステッド(イングランド)
活動期間 1987〜2010年、再結成期2021〜23年
ジャンル プログレッシブ・ロック/アート・ロック
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概要 Porcupine TreeはSteven Wilsonの私的な架空スタジオ企画として始まり、段階を踏んでバンドになった。初期カセットと最初のアルバム群は、架空のサイケデリック・グループの歴史を断片的に提示した。1993年12月にはWilsonがRichard Barbieri、Colin Edwin、Chris Maitlandとその素材を演奏していた。『Signify 』以降、その4人はWilsonの構築物を再現するだけでなく、実働する合奏として作品を形づくる度合いを増していった。
作品群は一本の直線的な様式変化をたどらない。初期作はサイケデリック・ロック、アンビエント電子音、テープ・コラージュを組み合わせる。『Stupid Dream 』と『Lightbulb Sun 』は簡潔な歌曲を軸に作曲を引き締め、『In Absentia 』ではGavin Harrisonが加わり、メタル由来のギターの重量が構造上さらに大きな役割を担う。2022年のアルバム『Closure/Continuation 』は別の編成による作品で、Wilson、Barbieri、Harrisonがトリオで録音し、Wilsonはベースも担当した。
2005年5月21日、フィラデルフィアのレコード店に登場したPorcupine Tree。
写真:Alex Harden/Wikimedia Commons ・ライセンス:CC BY 2.0 。本ページ用にWebPへ変換。
結成と歴史 DeleriumはWilsonの『Tarquin's Seaweed Farm 』と『The Nostalgia Factory 』のカセット素材を『On the Sunday of Life... 』として1992年にまとめた。『Up the Downstair 』は1993年に続き、「Voyage 34」は独立した作品として切り離された。Porcupine Treeの初公演は1993年12月4日、High WycombeのNags HeadでWilson、Barbieri、Edwin、Maitlandにより行われた。『The Sky Moves Sideways 』はソロ・スタジオ企画とライヴ・バンドという二つの姿の移行を記録し、『Signify 』は1996年発売で、最初からバンド全員が関わって制作した初のスタジオ・アルバムだった。
『Stupid Dream 』と『Lightbulb Sun 』では電子的な空間を捨てず、歌曲形式と歌の旋律が前面に出た。Maitlandは『In Absentia 』の前に脱退した。Gavin Harrisonが初めて参加したスタジオ作は、グループ初のLava作品であり、プログレッシブ・メタルへの最も明確な移行でもあった。Wilson、Barbieri、Edwin、Harrisonの4人編成は『Deadwing 』、『Fear of a Blank Planet 』と『The Incident 』まで続き、2010年のツアー活動後に停止した。
Wilson、Barbieri、Harrisonは『Closure/Continuation 』を2021年9月に完成させ、2022年6月に発売した。公式クレジットでは3人が演奏と制作を担当し、Edwinは参加していない。再結成公演ではRandy McStineとNate Navarroがトリオを補強した。直近の公演は限定的な2022〜23年の活動期に行われ、公式ツアー頁には現在予定がない。そのため「現在も活動中」と書けば、公開記録が裏づけない継続性を示唆してしまう。
サウンドとスタイル 初期スタジオ作はループ、語りのサンプル、シーケンサー、長く伸びるギター音、アンビエントな移行を使い、アルバムそのものを主役の楽器のように感じさせる。「Voyage 34」はサイケデリックな語りを1990年代初頭のアンビエント/トランスの手法と結び、『The Sky Moves Sideways 』は反復する歌とギターの素材を、作品の前後を囲む2曲へ展開する。4人編成が中心になると、Edwinのフレットレス/フレッテッド・ベース、Maitlandのより激しいドラム、Barbieriの独奏を前提としない電子音が、音楽を層状の構築から合奏の対話へ変えた。
Wilsonは率直な歌の旋律を書くが、しばしば不穏な細部と並べる。アコースティック・ギターの隣に加工ノイズやMellotron の響き、鋭く切られたメタル・リフが置かれることもある。Harrisonの精密さは、リズムを見せ場に変えず急な拍節変化を可能にする。一方Barbieriは、慣例的な鍵盤独奏より音色、フィルタリング、空気感を通して働く。強弱の対照そのものが構造であり、静かな部分は重い部分を先延ばしにするだけでなく、それが現れた時の大きさを決める。
主要メンバーと編成 Steven Wilson(歌、ギター、鍵盤、スタジオ構築)が企画を創設した。Richard Barbieri(鍵盤、音響設計)、Colin Edwin(ベース)、Chris Maitland(ドラム、ハーモニー歌唱)は1993年に最初の安定したライヴ4人編成を作った。2002年にGavin HarrisonがMaitlandと交代。Wilson、Barbieri、Harrisonは『Closure/Continuation 』をトリオで制作し、再結成ツアーにはRandy McStine(ギター、歌)とNate Navarro(ベース)が加わった。
必聴アルバム
2002
In Absentia
Lava · 2002年原盤
『In Absentia』は、Porcupine Treeの空気感豊かな過去と重い未来が決定的に出会う地点である。「Blackest Eyes」は苛烈な冒頭リフを明るい歌のハーモニーと並べ、全編で繰り返される対照を打ち立てる。「Trains」はアコースティックな細部とリズムの中断で郷愁を手触りあるものにし、「The Sound of Muzak」は画一化された文化への批判を驚くほど優美なグルーヴへ変える。Gavin Harrisonの初スタジオ参加がリズムの精度を一変させ、Paul Northfieldの録音は静かな空間を押し潰さずバンドに規模を与える。Porcupine Treeの主要な音楽言語がほぼすべて揃う、最も確かな入口だ。
主要曲: Blackest Eyes · Trains · The Sound of Muzak
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2007
Fear of a Blank Planet
Roadrunner · 2007年原盤
『Fear of a Blank Planet』は、薬で鈍る感覚、画面、孤立、傷ついた青春を扱う緊密な連作。表題曲は神経質な効率で進むが、中心は「Anesthetize」にある。長大な構造が複雑な脈動から圧倒的な反復を経て、切り離された終盤の漂流へ移る。Alex LifesonとRobert Frippはバンドの個性を乱さず参加。「Sleep Together」は電子的な不穏さと、装飾でなく曲を拡大する弦編曲で閉じる。題材は意図的に居心地が悪く、作品の制御された冷たい表面がその不快さから逃れにくくする。
主要曲: Fear of a Blank Planet · Anesthetize · Sleep Together
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1995
The Sky Moves Sideways
Delerium · 1995年原盤
『The Sky Moves Sideways』はPorcupine TreeがWilsonのスタジオ企画からバンドへ移行していた時期の作品。表題作が長いサイケデリックな動き、連続する電子音、滑るギター、反復する歌のモチーフでアルバムの前後を囲む。「Stars Die」はより簡潔な感情の焦点を与え、「Moonloop」は成長中のライヴ・グループが持つ探索の基盤を残す。版や録音事情の違いにより後年作ほど統一されていないが、その多孔質さこそ魅力である。1970年代を仮装として扱わず、1990年代の現代的なスタジオ感覚がスペース・ロック と関わる姿を捉えている。
主要曲: The Sky Moves Sideways Phase One · Stars Die · Moonloop
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今なお重要な理由 Porcupine Treeの重要性はプログレッシブ・ロックを「復活」させたことより、すでに動いていた複数の場面を結び直した点にある。1970年代のアルバム規模の作曲、1990年代のアンビエント電子音とオルタナティヴな歌曲作法、世紀転換期のメタル制作が持つ制御された重量である。バンドは変化のたびにジャンルの実演会のような音にせず、それらの言語を行き来できた。「Trains」は拍節の中断を分析する前から記憶に残り、「Anesthetize」は技巧だけでなく音色と脈動の変化によって長い形式を支える。
3つの主要編成があることで、作品群は一人の作者だけの物語にもならない。Maitland期の4人はWilsonのスタジオ企画をライヴ合奏へ変え、Harrison期の4人は旋律、電子的空間、重いリズムの最もよく知られた均衡を築き、後期トリオは『Closure/Continuation 』を異なる低音域と作曲構造で制作した。作業方法が変わっても続くその連続性こそ永続的な教訓である。制作、編曲、演奏は、バンドが過去の自分を模倣しなくても共に進化できる。
RetroForge Recordsはオリジナル音楽と独立編集によるガイドを公開しています。この歴史的バンドガイドは、アーティスト、レーベル、権利者と提携していません。許諾のないアルバム・アートワークは複製していません。
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