古典期の作品は単一のスペース・ロック公式を大きく越える。『A Tab in the Ocean』はドイツのクラブ・バンドの重量を保ち、『Remember the Future』は一続きの作曲を、異例に旋律的な米国での突破作へ変えた。『Down to Earth』はサーカスの枠を採り、『Recycled』は生態系への不安を、硬く密なプログレッシブ・ロックへ結びつけた。後年の復活編成も名義を続けたが、1969年から現在まで一つの編成が途切れず続いたと誤解してはならない。
デビュー作『Journey to the Centre of the Eye』は1971年にBellaphon傘下Bacillus向けに録音された。『A Tab in the Ocean』が1972年に続き、1973年8月に一行はChipping Norton Studiosへ赴いて『Remember the Future』を完成した。PassportがこれをNektar初の米国発売とし、Billboardアルバム・チャート19位に達して1974年の初の大規模米国ツアーへつながった。米国の聴衆は、すでに欧州で数作を通じ発展していたカタログへそこで触れた。
Larry Fastは1975年作『Recycled』のセッションへMoogとMellotronを加えた。Albrightonは古典期最後の公演を1976年12月に行い、Dave Nelsonが交代し、Brockettの原型フル・ライトショーは1977年に終わった。Albrightonは1978年に一時復帰してからこの時期が終幕。後に新たなNektar編成を率い、2002年の再結成でオリジナルの創作メンバー5人が再び揃ったため、それ以降は別個の復活期に属する。
作品は公演を念頭に設計された。主題が戻り、テンポが変わり、組曲はBrockettの投映画面と同期できる場面へ分かれる。原型Sound and Light Theatreはリキッドライト、スライド、レーザー、やがて映像背景を使用した。その空間思考でも音楽は無定形にならず、通常はリフ、歌、合奏の移行を保ち、一部のクラウトロックの開放的即興とも、シンフォニック・プログの管弦楽模倣とも区別される。
必聴アルバム
1973年
Remember the Future
Bacillus/Bellaphon · 1973年発売 · BLPS 19164
『Remember the Future』は1曲をLP両面へ分けた作品。Bluebirdと盲目の少年が希望的物語を担うが、広く届いた理由は音楽的明晰さにある。歌の反復句は変形して戻り、ギターとオルガンが主導を交換し、リズム隊が継ぎ目を見せず移行を運ぶ。公式クレジットではAlbrighton、Freeman、Moore、Howdenが作曲、Albrighton、Moore、Brockettが作詞、Peter Haukeが制作。Passport米国盤はBillboard 19位。両部を続けて聴くべきで、短縮版はフックを残しても記憶、認識、帰還の均衡を失う。
主要曲:Remember the Future, Part One · Remember the Future, Part Two
『A Tab in the Ocean』はNektar初期の音へ暗く重い枠を与える。17分のタイトル曲がA面を満たし、威圧的な鍵盤/ギター主題から静かな歌の部分を経て全バンドの力へ戻る。Desolation Valley/Waves、Crying in the Dark、King of Twilightが原盤ドイツ盤4曲を完成させる。1972年ミックスは欧州クラブでの重量を捉え、1976年に明るい米国リミックスが続いたため、後年版には聞き分けられる2版が入る場合がある。米国突破前の長編作曲を知るには原ミックスから聴く。
主要曲:A Tab in the Ocean · Desolation Valley / Waves · King of Twilight