音楽史アーカイブ · 1979年
The Wall、Unknown Pleasures、1970年代の終わり
この10年は距離を扱う二つのアルバムで閉じた。一つは巨大で劇的、もう一つはあらゆる空白を危険に感じさせるほど簡素だった。

何が起きたのか
Pink Floyd は2枚組アルバム The Wall を11月に発表し、Roger Watersが考えた感情的な壁を、歌、Gerald Scarfeのイメージ、後の舞台制作へ変えた。Joy Divisionは Unknown Pleasures をFactory Recordsから発表した。Strawberry Studiosでのセッション後、Martin Hannettが制作を担当した。
二つのアルバムは音楽産業で正反対の位置にあった。Pink Floydは国際的な資源を動かし、Joy DivisionはManchesterの若い独立系ネットワークから現れた。どちらも疎外を装飾ではなく構造にした。
どのような音だったか
Pink Floydはハード・ロック、バラード、オーケストレーション、反復する物語的モチーフの間を動いた。Joy DivisionはPeter Hookの高音域ベース、Stephen Morrisの統制されたドラム、Bernard Sumnerの疎らなギター、Ian Curtisの厳しい歌声を使い、Hannettはその周囲に広大な人工空間を開いた。
制作方法
The Wall にはプロデューサーBob Ezrin、David Gilmour、Roger Waters、編曲家Michael Kamen、複数のスタジオが関わった。 Unknown Pleasures はスタジオ処理と音の削減によって、小編成のバンドを心理的に巨大なものにした。
より広い音楽的背景
ディスコ、パンク、レゲエ、電子音楽、第一波のポストパンクは、一つの中心的なロック文化という考えを壊した。アルバム規模の野心は残ったが、その道具と制度は変化していた。
その後の展開
Pink Floydは The Wall を意図的に制限された見世物として上演した。Joy Divisionは Closerを録音した。Ian Curtisの死後、残るメンバーはNew Orderを結成し、電子ダンス音楽へ向かった。
孤立をめぐる二つの建築
The Wall と Unknown Pleasures は1979年の正反対の端にあるように見える。Pink Floydは、心の傷が感情的な壁の煉瓦になる架空のロック・スターを中心に2枚組を築いた。Joy Divisionのデビュー作はManchesterの独立レーベルから届き、有名なジャケットにバンド写真も説明的な物語もなかった。一方は最大限で劇的、もう一方は圧縮され、匿名的で、厳しい。
それでも両作は孤立を建築にする。Pinkの壁は反復する登場人物、効果音、音楽主題で描かれる。Joy Divisionの部屋はドラム、ベース、ギター、声、スタジオの残響の距離から生まれる。どちらも疎外を曖昧な気分として扱わない。音が立てる場所と、他者がどれほど近づけるかを決める体系になる。
The Wall はアリーナ自体を題材にした
Roger Watersはスタジアムの観客へ増大する敵意を感じた後、この企画を発展させた。プロデューサーBob Ezrinは物語を整理し劇的な動きを引き締め、Gerald Scarfeのアートワークとアニメーションは、学校、家族、戦争、名声、ファシズム的な見世物という制度へ共通の視覚言語を与えた。短い場面、反復、突然の移行によって、ロック・アルバムを演劇のように振る舞わせる。
その規模は単純な壮大さと取り違えやすい。音楽の多くは意図的に閉塞している。電話、テレビ、壁越しに聞こえる声、記憶に侵入される家庭空間、脅威の群衆へ変わる観客。後の公演は舞台を横切る壁を実際に築き、比喩を物理的なものにした。制作がロックで最も精巧な催しの一つになりながら、見世物によって見世物を問い直した。
Martin Hannettが空白を聞こえるものにした
Joy Divisionは Unknown Pleasures を1979年4月、StockportのStrawberry StudiosでプロデューサーMartin Hannettと録音した。バンドのライブでの力は記録されただけでなく、再編成された。Stephen Morrisのドラムは孤立し機械的に響き、Peter Hookのベースは高音域で旋律を担い、Bernard Sumnerのギターは鋭い質感として現れ、Ian Curtisの声は厳しい感情の前景を占めた。スタジオ空間が5人目のメンバーとなった。
より攻撃的なライブ音に慣れた音楽家は当初その制作に驚いたが、分離が曲へ異例の耐久性を与えた。「Disorder」は神経質な勢いで進み、「She’s Lost Control」は反復を身体的な不安へ変え、「I Remember Nothing」は衝撃の周囲に巨大な隙間を残す。電波パルスの画像を中心にしたPeter Savilleのジャケットは、通常のロック肖像を拒む作品を完成させる。情報が人格に取って代わるが、結果は強烈に人間的だ。
1970年代は中心を分裂させて終わった
二つのアルバムは、古いロックから新しいロックへの明快な引き継ぎを示さなかった。 The Wall が巨大な商業的成功を得る一方、 Unknown Pleasures は独立文化が持つ力の別のモデルを確立した。アリーナ・ロック、ポストパンク、電子音楽、ディスコ、メタルは同時に拡大していた。重要な変化は、合意された唯一の進路が失われたことだった。
後の音楽家は両方の方法を受け継いだ。コンセプト・アルバムとスタジアム制作は、Pink Floydによる物語、イメージ、ライブ・デザインの統合から学んだ。オルタナティヴ・ロックと電子音楽は、Joy Divisionの空間、反復、視覚的アイデンティティから学んだ。1979年は一つの判決で時代を閉じず、二つの扉を残した。見世物に自らの機構を暴かせるか、残るすべての音が避けられなくなるまで部屋を縮めるかである。
必聴作品
- Pink Floyd — Another Brick in the Wall, Part 2
- Pink Floyd — Comfortably Numb
- Joy Division — Disorder
- Joy Division — She’s Lost Control
- Joy Division — New Dawn Fades
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調査ノート
出典と参考資料
- The Wall — Pink Floyd
- Joy Division: About — Joy Division
- Joy Division discography — Joy Division
- Pink Floyd 1979 timeline ? Pink Floyd
- Unknown Pleasures and its pulsar sleeve ? University of Manchester


